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今週はレゲエとファンクにぶちかまされた

比較的CDは買うほうです。
サブスクリプションが新曲のレコメンドって感覚に近いので「欲しい!」ってものはもっぱらタワレコに走ります。
曲単位で買うこともしばしば。
後々、盤が欲しくなって音源が被った時の切なさは多少なりとも感じてます。

前々から楽しみにしてた新譜が出た。
SiMENDRECHERIの2枚。
どっちもぶっ飛んでる。
SiMの新譜「THANK GOD, THERE ARE HUNDREDS OF WAYS TO KiLL ENEMiES」4年ぶり。そっか、そんなに経ってたのね。
実験的なアプローチが全開。
先行であっこゴリラとのSAND CASTLE

バンドマン総出のMV BASEBALL BAT

Devil in Your Heart

これらを含んで、配信済みだったものだけを集めた2枚目と2万字全曲解説っていう熱量込め過ぎだってくらい。
数年前にあったマキシマム ザ ホルモンの予襲復讐とかDeka VS Dekaともにも似た感覚。
とにかくすごい。
レゲエパンクをベースにロカビリーやら海賊。
印象的なのは「YO HO」にNIRVANAのGREEDのアタマ部分が使われてたり、はたまたラストの「FATHER」にはファイナルファンタジーのオマージュがイントロで組み込まれてたり。(鳥肌立ったし、マジでグッとくる)

もう一枚はENDRECHERI「LOVE FADERS」
Kinki kidsの堂本剛ソロプロジェクトで、数年前にタワレコのレコメンドでbelieve in intuition(堂本剛名義)を聴いてなんだこれ!となってからずっと追ってます。
念願叶って2018年のサマソニで観れたしこれはとブログに書いたらプチバズりでジャニーズからなのか剛ファンなのかはわかりませんが相当数いるんですねと初めて知りました。
オーソドックス、つまりは教科書にあるようなファンクやソウルをそれなりに聞いてきたけれどPファンクことジョージ・クリントン辺りはここ数年で知ったくらい。

こんなのもあるのかと新たな発見でした。
レジェンドクラスの大物なのに!

収録曲については「まぁ、とりあえず聴いてみてくださいよ〜」としか言えない。
MVはこちらのサイトの中にいくつかあります。
というかサイト見て。
なかなかこんな作り込みはないと思う。
めっちゃかっこいいのよ。

今流行りの筋トレをモチーフにした「Kun Kun Yeah!」はただシュールに面白いけどサウンドがやばい。
宇宙とファンクっていう不思議な組み合わせ。
初期の頃とはまた違って中毒性込みでクセが強いです。

ここで少し話が変わります。
Shobaleader One(ショバリーダーワン)ってご存じですか?


ダフトパンクみたいなナリしたバンドです。
超技巧派と呼ばれるテクニシャンバンド。
夏フェスSUMMER SONICの深夜帯「SONICMANIA」で観てむちゃくちゃ興奮しました。
大好きなクラブアーティストにSquarepusher(スクエアプッシャー)という日本が大好きなアーティストがいるんですが彼が主体でやるんです。

ジャズを基本にクラブサウンドを生み出す人でインストからハウス、はたまたヒップホップまで多様性抜群。
元々ジャズ畑だけどそこに好きなものを足してクラブミュージックだけど、なんせジャズなんで結果バンドをやりだすっていう自分の好きを表現して挑戦続ける人。
もうほんとにすごい。ここには書かないけどググってもらえたらわかります。
エンケリ好きな人に別ベクトルとして初期のモノはおすすめです。
「Beep Street」が聴きやすいかも。
最近だとデジタル強めで速い曲が多いです。

さらにもうひとつ話は変わります。
有名なバンドでRED HOT CHILI PEPPERSことレッチリ。聴いたことなくても名前くらい知ってると思います。
マザーズミルク(母乳)というアルバムがあるんです。4枚目かな?
「タイトルが母乳って!」ってなるかもだけどこれには理由があるわけで。
ミュージシャンは自分のルーツミュージックがあってそれが混ざり合って曲を生み出す。それをリスナーに届ける。
それってお母さんのおっぱいと一緒だろってことで母乳。
ミクスチャーはまさにそれですよね。
これとこれ混ぜたらどうなるみたいな実験。
収録曲だと「Higher Ground」が有名です。

SiMの新譜に「レッチリっぽいの作りたい!」がコンセプトの「CAPTAIN HOOK」がある。
「もしもレッチリがSiMをやったらどんな曲を作るかな」って想像して作ったそうで。
レゲエパンクで元を辿るとボブ・マーリー

この展開そうだよねー!ってなるものがいくつもあったりします。
一番初めにロカビリーのくだりとか書きました。
SiMはいろんな要素を取り入れて新しいものを生み出してるバンド。
今回の新譜、攻めるに攻めて実験的で今までの中で一番好き。
イチあるところに継ぎ足していくつにも膨れ上がるのが音楽。
消費されるだけの大衆音楽も好きだけれど、アーティストのバックグラウンドや意向が存分に伝わるものを感じた時に興奮するポイントがあったりする。
「堂本剛」としてファンクを遊び道具として楽しんでるのもわかるし経緯も面白いしなにより楽曲センスがずば抜けてる。

今じゃサブスク使えば秒で聴けます。
嵐に次いでENDRECHERIもいよいよ解禁になったわけで。
それこそ一緒にジョージ・クリントンだったりボブ・マーリーもこれを機に一度聴いてみたらどうっすか?って思います。
例えば「Atomic Dog」で踊って「Get up , Stand up」で奮い立ってください。

サブスク解禁で何が起きるか楽しみだって話をしてた。
もしかしたらこれきっかけで海外フェスに出るとかエンケリがSquarepusherと万が一だけど何かあるかも知れないし。
何にも接点ないだろうけれど可能性はゼロじゃない。
現代版ファンクやっててサブスク解禁となれば世界で聴く人が出るだろうし、そういう意味でジャニーズって枠から抜きんでると思います。
というかここまで書いててジャニーズだったの忘れる。
とりあえずこれから聴いてみては。

SiMは今のところアジアツアー止まりだけど、近い将来なにかしら起きる気がしてならない。
2万字解説にも書いてます。
「世界のどこまで届くだろうか」って。
想像がつく組み合わせとかじゃなく、我々ありえない事が実際に起きることを沢山見てきたわけじゃないですか。
音楽ファンとしてその範疇ではない事を勝手に期待してわくわくしちゃうわけですよ。

もしかしたらこれを読んでる方がどっちか片一方に惹かれたらいいね。
アイドル?悪魔?で真逆だけど好きってなったらいいね。
だからオレはDJやってるんだと思います。
SiMは”神盤”というハッシュタグがSNSで回ってる。
結果どっちも神盤だった。

ファンクもレゲエも最高だぜ。

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