見出し画像

#8 サントラ

5月1日の特別区の試験が終わった。
高校受験と大学受験を経験していない人生を歩んできた私にとって初めての経験だった。

大学3年生の春に友達が公務員を目指すことを聞いた日から約1年、様々な学問に触れ人間として厚みを出すことができたと思う。

ゼミのディベートのお題に対してどうも他人事だった頃とは違って、今では日本の社会問題について一丁前に自分の意見が確立しつつある。

世の中には様々な業種があって、その一つ一つに需要があり、供給され経済は回っているし、社会が構成されている。

そんな一つ一つの構成要素を知れば自ずと仕事に対する興味も湧いてきた。やはりその中でも大きく公務員という職種には魅力を感じるし、是非受かりたいと思う。

CreepyNutsの「サントラ」では冒頭で様々な仕事に一面を歌っている。

「悩み事隠し事私事だらけを書く仕事 悩み事隠し事飲み込んで笑顔でやる仕事 目の前の白紙ごと 塗りつぶす想いを吐く仕事 泣く仕事笑う仕事 自分じゃない誰かになる仕事 傾奇者お尋ね者なれずに何故かもがく仕事 あらぬ事良からぬ事掻き立てられ心底やむ仕事 いくつもの言の葉をつむぎやっと一つ伝わる仕事 言葉すら不要目の動き一つ全て伝える仕事 自分を正当化する仕事自分を過大評価する仕事 大勢の他人を蹴落としてでも 自分を認めさせる仕事 泣かせる仕事笑わせる仕事 見たお前が勝手に重ねる仕事 ヒトの感情以外は何一つ生み出さぬ仕事」

まだ社会に出たことない未熟者ではあるが、父の姿を見ているとこの歌詞も共感できた。そもそも仕事が日常の一部だとするともはや経験しているのかもしれない。

何よりも他人があって成立するこの世界では自分勝手には限界がある。自分には大層な大義があってどんなに自信があったとしても他人に迷惑をかけていれば他人には受け入れてもらえないだろう。仮に今後の人生一人で生きていくだけの覚悟があるならばそれもまた違ったかもしれない。

しかし、私にはそんな覚悟はない。他人とはある程度関係を持っていたい。承認欲求の塊だからだ。

そんな自分にとって特別区の職員というのは住民に一番近い行政であるため合っているのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?