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「風を送る」という扇風機のシンプルな強み。無理にクーラーにならなくてもよい。
扇風機と天職活動の共通点
「実に、いさぎよい」
我が家のリビングでひたすら風を送り続ける扇風機を見て、そんな風にふと感じた。クーラーという巨人が現れてもなお、「風を送る」というたった一つの特徴のみで、しぶとく何十年も生き残っているのだから。
これ、強みの探究や天職活動と、どこか似ている。
SNSや周囲に目を向けると、自分には無い武器を持って発信し続けている人たちがわんさかいる。目につくのは、フォロワー数、経歴、学歴、経験年数、カリスマ性。そして、「あんな風にはなれない」「今さら追いつけない」と感じ、行動を起こすことをやめてしまいたくなる。
でも、扇風機には扇風機にしか果たせない役割があるはずだ。扇風機のことを、クーラーの代替品としてではなく、妥協や諦めでもなく、本当に必要としている人がいるだから。
扇風機が満たしているニーズ
扇風機を購入する人の背景を、いくつか挙げてみた。
クーラーだと体調を悪くしてしまう
部屋の構造としてクーラーが設置できない
経済的にクーラーには手が出ないが、暑さには耐えられない
風呂上がりに、短時間で強力な風が欲しい
まだまだあると思うが、このようなお困りごとの数々を、「風を送る」というシンプルな特徴のみで扇風機は解決してしまっているのだ。
そして、「風を送る」以外にも、「持ち運び可能」という強みがあることにも気がついた。掛け合わせることで、強みが増強されている良い例だ。(ブルーオーシャン戦略にも繋がる)
実にいさぎよく、実に素晴らしい。
貢献と充足感を、成功の指標にする
キャリア構築、天職活動、強みの探究においては、次のことを成功の指標にすることが有効だと私は考えている。
「私は、自分の強みを使って誰かに貢献できているだろうか?」
「誰かに貢献することで、心に充足感を得ているだろうか?」
もしこれらに「Yes」と答えられるのであれば、誰かのキャリアや成功を真似する必要はなくなるだろう。と言うより、真似したいという思いが湧いてこないのである。
ハーバード大学のトッド・ローズ教授は、型破りな成功を収めた人の特徴を、以下のように説明している。これは、真理だと感じる。
「何かに成功すること」で充足感を得たのではなく、 「自分自身にとってかけがえのないことに熱心に取り組むこと」で充足感を得たのだ。
(トッド・ローズ他/三笠書房)
まとめ
今後もし、周りと比べて焦ってしまったら、スマホを見るのをやめて、少し扇風機の風に当たってみたいと思う。
その風が、雑念を吹き飛ばしてくれるかもしれないから。
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