ストレングスファインダー®︎の活用案③:「自分を強いと感じさせる行動」を見つけろ!
ストレングスファインダー®︎の人気と消化不良
「強み」という分野の裾野を拡げたという意味においては、このストレングスファインダー®︎こそが最大の功労者であると、私は考えています。ポジティブ心理学という分野は古くから存在していましたが、誰もが手に取れるアセスメントという形に落とし込んだことで、多くの方が「強みを活かす」ことへの第一歩を踏み出しやすくなったはずです。
かくいう私自身も、15年来のストレングスファインダー®︎の大ファンであり、米国Gallup社認定のストレングスコーチでもあり、かつては米国Gallup社と直接契約してストレングスコーチを養成する役割を担うほど、このコンセプトにコミットしてきました。
一方で、多くの方が「結局、このアセスメントってどう活用すれば良いの?」というところで立ち止まってしまっているというのもまた事実です。ストレングスコーチングを行なっている間にも、そのような声を非常に多く耳にします。
数回に分けて、このストレングスファインダー®︎を活かしていくためのアイデアをいくつか紹介します。
活用案③:「自分を強いと感じさせる行動」を見つける
何度かお伝えしていますが、「ストレングスファインダー®︎ = 強み」ではありません。ストレングスファインダー®︎は、あなたの強みにつながる34の資質を、強い順番に教えてくれるものです。
ですので、それを手がかりに強みを築いていく、あるいは見つけていくことが必要になります。
今回は、資質から強みを見つけるのではなく、先に強みを見つけて、それに自分の資質がどのように影響を与えているのかを確認するという、逆算の案を紹介します。
これを実践することで、自分の強みや資質にますます自信が持てるようになり、より積極的に活用していこうと感じられるようになるはずです。
マーカス・バッキンガム氏の「自分を強いと感じさせる行動」という考え方
米国Gallup社でストレングスファインダー®︎の開発と拡大に大きく貢献したマーカス・バッキンガム氏は、自身の著書「最高の成果を生み出す6つのステップ: 仕事で“強み”を発揮する法」(日本経済新聞出版社)の中で、次のように語っています。
バッキンガム氏は、「自分を強いと感じさせる行動、それがあなたの強みだ」と断言しています。では、「強いと感じさせる行動」は、どのように見つけていけるのでしょうか。
「自分を強いと感じさせる行動」を見つける方法:SIGN(サイン)
彼は、ある行動に次のような特徴(SIGN)が確認できたら、それはその人の強みであると定義しています。
あなたが日々行っていることの中で、この4つに当てはまる行動は何でしょうか?
私の場合、研修のファシリテーションを行なっているとき、いつも以下のようなSIGNを感じています。これらのSIGNと自分の純粋意欲ががっちりと組み合わされるのを感じています。
成功(Success):強みを活用しているとき、良い結果が出せると感じる
超がつくほどの内向的な私ですが、研修に臨むときには、いつも自信がありました。それは、聴衆が10人でも600人でも同様でした。
自分には研修を無事に成功に導けるという自己確信がありました。
本能(Instinct):強みを活用する前は、それを待ち望んでいる
ファシリテーションの機会が近づくと、いつもワクワクしていました。
成長(Growth):強みを活用している最中は、好奇心や集中力が高まる
ファシリテーション中には集中力が高まります。
目の前の参加者に向き合う自分と、教室全部を高い位置から見渡す自分の両方が存在する不思議な感覚です。
情熱と冷静さを両立させることができました。
必要性(Needs)
ファシリテーションを終えた後は、体は疲れていても、気持ちは高まります。
カフェにゆったりと腰掛け、ホットココアを飲みながら、研修中に自分が語った内容がどのように参加者に影響を与えられたのかを振り返り、二度目のファシリテーションを頭の中で楽しむのです。
最後に、自分の強みを一文にまとめて書き出します。
「強いと感じさせる行動」と「資質」をつなぐ
最後に、「自分を強いと感じさせる行動」と「資質」がどのようにつながっているかを考えます。私の例に当てはめてみます。
知的な刺激を与える/意見をたたかわせる→学習欲
自分自身を振り返らせる→内省
意見を引き出す→個別化
成長を支援→最上志向
確かに、それぞれにつながりがあって、強みとして現れていることがわかります。
まとめ
さあ、いかがだったでしょうか。これを実践することで、自分の強みや資質にますます自信が持てるようになり、より積極的に活用していこうと感じられるようになるはずです。ぜひ試してみてください。
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