
アウトローのアウトドア(118):火器物語⑭:中華製マルチフュエルバーナー LSO-619
「怖いもの見たさ」ってやつだろうか(笑)。
中国製のアウトドア用品もだいぶ品質が良くなってきたとはいえ、火器だけは別。
もし造りが雑だったり、部品の精度が悪かったりすると…最悪、炎上する。
とはいえ、安いんだよ(苦笑)。
ちゃんと使えれば中華製でもいい。でも実際に買うとなると、ちょっとしたギャンブルだな(笑)。
で、買っちまったんだよ、中華製ストーブ。

LSO-619?618?違いは…分からん(笑)
このバーナー、LSO-619って型番がついてる。
ネットで調べると、LSO-618ってのもあるらしいな。
違いは? …よく知らん(笑)。
どっちも5,000円台〜6,000円台で売られてる。
商品説明は例のごとく怪しい日本語で、肝心な部分が抜けてたりする。
まあ、そんなのを承知の上で買うんだが、やっぱり色々悩むんだよ。
で、一番気になってたのは灯油が使えるかどうかだ。
使える燃料は?
基本はホワイトガソリン。
どうやら燃料アルコールも使えるらしい。アルコールなら入手しやすいし、まあアリかと思ったが…
やっぱり一番の狙いは灯油での使用だ。
商品説明には「軽油(ディーゼル燃料)対応」ってある。
で、届いた商品の説明書を見たら、「柴油」と書いてあった。
中国語で「柴油」はディーゼルオイル、つまり軽油のこと。
軽油と灯油は厳密には違うが、沸点も引火点も近い。
ってことは…多分、大丈夫なんじゃね?(笑)
ネットの口コミでは「軽油用のジェット(ニップル)に交換すれば灯油も使える」とある。
これを信じるしかない。
ジェット交換とメンテツール
バーナーには「ホワイトガソリン用」「アルコール用」「軽油(柴油)用」のジェットが付属してた。
穴の大きさが違うらしい。たぶんな(笑)。
ちなみに「ジェット」ってのは、バーナーの中心にある小さな穴が開いた部品のことだ。
アウトドアの世界では多分「ニップル」と言う。バーナー(ストーブ)の部品で、小さな穴が開いてる。
ここからガス化した燃料が噴き出す。
単車乗りの俺的には、キャブレターのジェットと同じ役割だから、そう呼んでる。
それで、中華製バーナーにはメンテツールが付いてるのが多い。
これでジェット交換やらボルト調整ができるのはありがたい。
ジェットが煤で詰まったら、掃除用の鋼線(細い針金)でクリーニングも可能だ。
実際、軽油用のジェットに交換するのは簡単だった。
キャップ部分を外すだけでOK。
バーナーヘッドの構造は大体どれも似たようなもんだから、一度やれば覚えるんだよ。
いざ点火!…そして炎上(笑)
ジェット交換を終えたら、タンクに灯油を補給する。
とりあえずポンピングは10回くらいしておく。
で、プレヒート(予熱)開始だ。
バーナー下のカップに燃料アルコールを注いで点火。
昼間だから炎が見えない。そーっと手をかざして熱を確認。
アルコールが燃え尽きた頃にバルブを開いて、ライターで点火すると…
まぁ、最初はこうなるわな(笑)。

赤い炎がメラメラと…まさに炎上状態。
このまま放置。
ジェネレーターが温まれば、そのうち炎は安定する。

落ち着いてくると…
しばらくすると、青い炎に変わってきた。
良さそうじゃないか?
試しにヤカンを乗せて湯を沸かしてみる。

問題なくお湯が沸いた。
灯油は安いし、慣れれば扱いやすい燃料だ。
ただし、炎上すると煤であちこち真っ黒になる(笑)。
さらに、ジェットが目詰まりしてガスが出なくなることもある。
その場合は、付属の鋼線で掃除する必要ありだな。
使いこなせるかどうか
ポンピングをやりすぎると、予熱不足の時に液体のまま灯油が噴き出す羽目になる。
慎重にやらないとな。
総評としては…
「耐久性や品質は怪しいけど、まあ使える」ってところだな。
変なものが好きな俺(笑)
中国製の灯油コンロ「香港さん」といい、今回のバーナーといい、
ネットの口コミではボロクソに書かれてるものばかり。
それでも、なぜかこういうのを試したくなる俺がいる(笑)。
俺って変なやつかもしれん(苦笑)。
(2025-02-26)
