
アウトローのアウトドア(123):写真の話④:カメラの原理?…でもないか?(笑)
俺なんかが写真技術の基礎を語るのは、おこがましいかもしれん(笑)。
俺は写真の専門家でもなければ、カメラ技術者でもない。ただの「カメラ好き」だ。
だから、そのカメラ好きが知っている範囲で話してみる。
カメラといえば、レンズが欠かせない…と思われがちだが、実はそうでもない。
ピンホールカメラというものがある。
光が通らない箱を用意し、その箱の一面に極小の穴(ピンホール)を開ける。すると、その穴だけが光の通り道になる。
ピンホールを通過した光は、箱の内部でピンホールとは反対側の壁に当たる。
外からは見えないが、その壁にはピンホールを通ってきた光の像が映っているはずだ。光の強さによって、明るかったり暗かったりする。
光は直進する性質がある。
だから、ピンホールより上の方から来た光は箱の内側の壁の下の方に、下から来た光は上の方に当たる。
結果として、上下左右が逆になった像が映し出される。
おお、ピンホールだけで光の色や濃淡を映し出せるのか…。
この壁に、光に反応する薬剤を塗った板や紙を貼り付けておき、一定時間そのままにしておくと、光の当たった部分が変化する。これがフィルムだ。
ピンホールカメラって、そういう仕組みなんだな。
もう分かると思うが、ピンホールカメラにはレンズがない。ただ小さな穴が開いているだけ…。
「おお、レンズいらんじゃん!」と思うかもしれんが、これを「空気レンズ」と呼ぶ人もいる(笑)。
レンズの役割は、カメラに入ってくる光を効率よくフィルム(デジタルなら撮像素子)に届けることだ。
光学部品として、かなり重要な役割を果たす。
カメラの大きさ、特にフィルムまでの距離は大事で、鮮明な画像を得るには適切な位置で焦点を合わせる必要がある。
焦点が合うとは、被写体のある点から出た光が、レンズを通って1点に収束することを意味する。
ピンホールカメラは、穴が極小だから取り入れられる光の量が少ない。
その点、レンズはサイズを変えることで多くの光を効率よく取り込める。
それでカメラレンズの設計者たちは、レンズの大きさや材質、コーティング、複数レンズの組み合わせを考え、自分の理想のレンズを作るわけだ。
うん、大したもんだよ。
カメラレンズ…高くても仕方ないか(苦笑)。
(2025-03-01)
