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お別れはずっと寂しい(追記あり)

訃報が続いて少し哀しい

ごん太の散歩中に知り合った方のワンコが二匹
どちらも少し年配の方でワンコもお年寄りでした


いつも元気に歩いている女性
その日はうつむき加減でトボトボと…
〝うちの子逝ってしもた…〟と
お年寄りなりに部屋の中をうろうろしていたのに
突然だったみたいで死に目に会えなかったって


持病克服のためにかなりの距離を歩いている男性
ごん太に公園の水飲み場所で水を飲ませていたら
コースをそらして私たちの方へ来て
〝初七日なんよ…〟と
奥さんとワンコと川の字になって寝ていたら
奥さんが〝なんか大きく息をついた!〟って
そのまま眠るように逝ってしまったって


お二人のお話を日をおかずに立て続けに聞いたら
銀ちゃんの臨終の時がまざまざと思い出されて
最期の声まで聴こえて来るようでした


やせっぽちで使い古したモップのようにボロボロ
そんな小型犬が真夏の炎天下に
住宅街をトボトボ歩いていたそうです
保護されて私の元へ来たのが9月

愛しくて
愛しくて
愛しくて
愛しくて
溺愛して

翌5月に脾臓ガンと診断
6月に逝ってしまいました

老犬だった銀ちゃんは10年あまりの間
愛情の欠片も知らずに生きて来たようです

私の元にいた9ヶ月で
〝一生分を駆け抜けたみたいだね〟
と言われました

私の腕の中で白内障ぎみの瞳が
キラキラと光って私をみつめてくれて
聴いた事のない大きな声でお別れを叫び
息を引き取った銀ちゃん

雨がショボショボ降り続ける中
いっぱいの紫陽花に囲まれてお骨になりました

愛しい
愛しい
銀ちゃん

もう抱っこできません


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マボ
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