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2024年第53週の日記


12月23日(月)
暗い頃しか見ておらず、天気が無かった。

 昨日の夜中から今日の朝にかけて『M-1グランプリ』と『水曜日のダウンタウン』の「名探偵津田 第三話」を見ていた為14時ごろ起床して更にダラダラを重ねる。

 この前の福仮の時行けなかった「本のあるところajiro」へ『ねむらない樹vol.12』を買いに行く。
 この号には九大短歌の後輩の木ノ下くんが笹井賞の最終選考に残ってると聞いていて、いち早く手に入れたかった。寄稿者には上川さん、石井さん、平出さん、と好きな人ずくめで嬉しい。
 開いてみればスズキさんとか井口さんとか、見知った名前が最終選考に多く残っていて、頑張らねばという気持ちになった。

 あと、安いコンパクトなフィルムカメラも買った。恋人を沢山撮りたい。
 全然買うつもりなかったのにふらっと入ったユニクロの奥にカメラのキタムラが在り。そこには安いのが在り。


12月24日(火)
恋人と会えるからと健やかな晴れ

 今日の夜恋人が会いに来てくれる。新幹線で1.5駅という感じの絶妙な遠さを乗り越えて、である。付き合いたての頃は浮かれて会いまくっていたけれど、同棲とか先々とか考えると出費が痛くて控えめになっていたところなのであまりに嬉しい。

 朝ごはんを買いに寄ったコンビニが空いていて、年中無休の小売りでも年の瀬を感じられるもんなんだなと。world is sawayaka

 来た!!!!!!!!!!!!
 恋人が改札を抜けてきた!!!!
 この時の為に買ったコンパクトカメラでパシャる。

 旨すぎる焼き鳥八兵衛へ、初めて入ったけど小料理が美味しくて、特に大根の唐揚げがじゅんわり美味であって、おすすめ。一枚紙に手書きのメニューだったからもうないかも。

浮かれ気分に酔っ払っても、駅が近いのが嬉しい。

メリークリスマス🎄が嬉しすぎる


12月25日(水)
夕方頃から水滴を疑う程度の雨だった
天気予報は曇りだったけど、のやつ

 妖怪と猫が好きな恋人に『石黒亜矢子作品集』をお渡しした、かなり良く、おすすめで溢れる

 予約していた近くのパン屋さんのクリスマスランチボックスを受け取る。だらだらと起きてきたら予約の時間にギリギリで、恋人に至ってはすっぴんのままで出かけた。
 普段イヤホンを着けている僕には鳥の囀る昼間が新鮮だった。
 夕方からクリスマスプレゼントでもお互いに買うかー、とお出かけ、決まらないままふらついていたところに自販機があり、何故かコーラと紅茶花伝ピーチティーをお互いに奢りあった。何となく人混みと空腹に疲れた二人も、ジュースで復活した。勢いづいた僕らはプレゼントを一旦辞めてデパ地下の惣菜爆買い聖夜とした、華やぐ、嬉しい。

 買い物の途中見かけた鳥のオブジェが可愛くて高くて、稼ぎたいと少し思った。


12月26日(木)
遠景はずっと霧がかっていて
水墨画のような山並みだった

 すごくざっくりと美術館に行こうと思っていた。でも山下清を見たかった福岡県立美術館も、はにわを置いていた九州国立博物館も休館で、ヘアゴテに割と酷い火傷を喰らった恋人を助手席に乗せて、唯一実行できそうな「むっちゃん万十を食べる」をしにレンタカーを走らせた。「むっちゃん万十」とはムツゴロウの形を模した饅頭で、饅頭の割におかずっぽいメニューが主なのが珍しい諫早発祥のオヤツらしい。福岡だと西新の商店街や、博多バスターミナルにあったりと割とオーソドックスなものだ。最近恋人がハマっている『最強の詩』でソウルおやつとして紹介されていて、触発された。
 着く。わナンバーのヤリスは快適に僕らを海沿いから野方まで運んだ。スムーズな旅路の途中僕らは二度ほど恋人の火傷を冷やすためにコンビニに寄った。コンビニに寄ったらロックアイスを買った。最初はセルフサービスで淹れるアイスコーヒー用の氷のカップを買ったのだけれど、割とすぐに温くなっていたから、二回目はロックアイスを買った。ずっと冷たくないと痛いらしいから、ロックアイスを買い直していた。申し訳ないがロックアイスを抱えている恋人はコミカルな外観で、でもそれはデートの為に(も)痛みを堪えているからで、思い返せば少し心に皺が入る。
 休館と火傷に落ち込み加減のデートになるかと思ったけど、ロックアイスを買ってから浮かんだ「良い食材を買ってちょっと豪華な夜ご飯にしよう」という僕の提案に二人して早速浮き足立っていた。むっちゃん万十では僕が「ハムエッグ」、恋人は「むっちゃんバーガー」を注文した、「ごろごろちゃん」というたこ焼きをオマージュしたようなメニューもあったけど、焼き上げるのに時間がかかるということでまたの機会にだった。
 お味は濃いめ、特にマヨネーズのパンチが強くて、店内に名物として「むっちゃん万十のマヨネーズ」が置いてあったことを思い出した。12月の寒空にホカホカの万十は沁み入って、横断歩道もない二車線の道路なのに歩行者に二度も道路を譲ることになったのも、かなり朗らかに譲った。
 もうこうなったらこっちのもんである、恋人の火傷も落ち着きそうな気配を見せる車内は、霧散した夕陽に晒されたまま伊都菜彩へと駆ける。
 伊都菜彩はかなり大きな直売所で、日本一だかなんだかになったこともあるらしい。糸島は野菜も魚介も旨いし、ブランド化されたのも拍車をかけたんだと想像される。平日だったけど、夕方の着いた頃にはめぼしい野菜、魚は売り切れていた。それでも夕飯の献立を思案するのが楽しいほどの品揃えで、恐れ入ります。
 結局、華味鶏買って鍋にしようとなる。ノリで金時人参とかも買う。
 帰りには行きしなで見かけたルミエールにも寄る。恋人曰く生鮮食品がバカ安いらしい。
 バカ安い、バカ安いサーモンの刺身を買う。乾杯のビールも買う。フグも買った。ルミエールの近くに住みたいねと言い合って帰った。あとは出汁を取るために干し椎茸と昆布も買った。鍋となったら昆布と椎茸を探し出した恋人に、惚れ直していた。僕はいつもビニールを探している。

 帰り着いては鍋を作る、恋人はちゃっちゃと僕ん家の鍋にジョッキで水を注ぐ、昆布を入れて火にかける、その横で僕は部屋片付けたり白菜を切ったりした。出汁の旨みが強い鍋ができる、それを食べる、向かい合って、僕の家は1Kだから勉強机に二人して、楽しい。ルミエールのサーモンが意味分からんくらい旨い、スシローのとろサーモンの大当たりの時、くらい旨いのが8枚入って699円、破格かも。後この時呑んだ「CASCINA MARIA」という白ワインと「コシヒカリ越後ビール」が旨かった、また飲みたいからここにメモする

 この日の日記を振り返ると恋人への眼差しが心配になる、なるけど、恋人にありがとうと言ってもらえたことをそれ以上に大事にしようと思う、大事にして、次はもっと自分も自信を持てる振る舞いをしようと思う。


12月27日(金)
浮かれていた、心のことしか思い出せない

 正直何も思い出せない
 朝意外と時間がなくて恋人とバス停まで走った。

 このときに限った話ではないけれど、恋人はどんな写真に収まった瞬間よりも、目が合った一瞬の表情が綺麗だ。

 新幹線に乗るところを見送って、出勤した。


12月28日(土)
朝、何滴かの雨に触れた

 疲れた。週末は少し忙しい。残業が板につきそうで参る。

 Sweet William の 『Tear Drop』を聴きながら遅い時間の地下鉄を待っていたら、真顔のまま泣けそうだった。

 自分はSNSや動画中毒で、それはある程度の身体性を携えた個別具体的な「語り」に興味が向きがちだからだと思う。音楽はそういう意味では整頓されすぎていて集中しにくかったが、ディレイの効いたこの『Tear Drop』に音楽も語りかけなのかも知れない、と当然のことに気付かされた。


12月29日(日)
早起きして、空を見た覚えがない。

 脳が裂けるくらい忙しかった
 営業と実行班が分業している以上致し方ないことだけど、引き継ぎを受けて聞いていた以上にややこしい案件と相対して、残った数字以上に疲れた。
 帰りはフラフラとコンビニによりカスタードホイップ生パンともっち生ドーナツを買ってバスで貪った。申し訳ない。
 家に着いたらもうすぐにベッドに居て、気づけば三時になっていた、ここから先は来週の日記か、、。
 と考える間もなく8時とかに起きて遅刻しそうになる。この家は人間が正気で住めるとは思えないぐらい目覚ましが鳴る。


53週のまとめ

 なんとか年内に、なんなら大晦日前に纏めてしまわねばという魂胆で公開してしまうので、釈然としない気持ちが湧く、かと思いきや上機嫌だからか「師走ってかんじじゃ~ん」と小躍りをする心臓の毛が生えてきた。
 短歌の感想をたくさん書きたいんだけど、書けてない。歌歴三年目に突入せんというなか、気になる人や好きな人の短歌がどんどん目立つようになって、そしてそれが悔しい。応援もしてます。
 平出奔さん主催年末の自薦1首歌会はまた参加させてもらえて楽しかった。ここにくる人のガチ感が好き。

 では皆さんよいお年を!僕は次の文章を投稿する頃には良いお年からの投稿になるかと思いますので、待っております!といったところでしょうか、お体には気を付けてお過ごしください!

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