30代院長まぼ

山間部にある比較的小規模な病院で院長をしています。専門は脳神経内科です。 日々勉強にな…

30代院長まぼ

山間部にある比較的小規模な病院で院長をしています。専門は脳神経内科です。 日々勉強になった病院経営や日常診療に関することを紹介していきます。

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医師同士のコミュニケーションアプリ「Join」について

私の病院は常勤医が数名しかおらず、地域の中核病院でもあるので近隣の診療所にも医師を派遣しています。そのため日中でも院内で医師が1人になることもあります。そんなときに大活躍してくれるのがこの「Join」というアプリです。機能としてLINEのグループラインと似ており、複数人で患者の相談を行うことができます。プライバシーはLineよりも強化されているのが強みです。写真、メッセージのみならず、CTやMRIも送ることができるので自分では判断がつかない時に相談できます!特に医師が少ない場

    • ★医療Maas 最近のtrendです。MaaS(マース)は、Mobility as a Serviceの略語で、交通サービスの統合化を行うことが元々の定義みたいです。医療Maasは移動する医療機関というイメージです。人口減少が免れない地域で役立つのではないでしょうか。

      • ★緊急度低く、重要度高いもの 「7つの習慣」という本で紹介されていますが、院長や経営者は緊急度低く、重要度高い仕事を意識したほうがいいようです。(https://www.youtube.com/watch?v=PIi1k3DpgCw&t=2s)一例としてBCPや病院機能評価です。他病院の院長からも「院長は毎日のルーティンで終わってはいけない。毎日病院発展のために1歩ずつ歩かないといけない」と指摘を受けたことがあります。参考になれば幸いです。

        • 褥瘡対策のマット

          看護師向けの褥瘡対策の勉強会に参加したので内容共有します。 褥瘡メカニズム:「圧」が身体を圧迫し、ずれて起こる 危険因子:ADL低下、やせ、下肢変形、低栄養、皮膚湿潤、浮腫 「圧」の対策:体圧分散+除圧  ①体圧分散(よいマットは体重を分散させ、局所に細かくフィットするので体圧分散がよくなる)  ②除圧(体位変換+マットの構造) 使用すべきマットレス:  自分で動ける人→標準マットレス  寝たきりの人→エアマットレス  マットレスの選定と設定が重要です。

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        医師同士のコミュニケーションアプリ「Join」について

        • ★医療Maas 最近のtrendです。MaaS(マース)は、Mobility as a Serviceの略語で、交通サービスの統合化を行うことが元々の定義みたいです。医療Maasは移動する医療機関というイメージです。人口減少が免れない地域で役立つのではないでしょうか。

        • ★緊急度低く、重要度高いもの 「7つの習慣」という本で紹介されていますが、院長や経営者は緊急度低く、重要度高い仕事を意識したほうがいいようです。(https://www.youtube.com/watch?v=PIi1k3DpgCw&t=2s)一例としてBCPや病院機能評価です。他病院の院長からも「院長は毎日のルーティンで終わってはいけない。毎日病院発展のために1歩ずつ歩かないといけない」と指摘を受けたことがあります。参考になれば幸いです。

        • 褥瘡対策のマット

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          ★生成系AIの個人的感想 Chat GPT:文章生成得意、文献検索苦手。最新の情報updateできてない。GPToは画像認識してくれるのが良い。 SCISPACE、perplexity:文献検索得意。わからないCQは聞けば、文献つけて返してくれる。英語文献が良ければ英語で聞く。

          ★生成系AIの個人的感想 Chat GPT:文章生成得意、文献検索苦手。最新の情報updateできてない。GPToは画像認識してくれるのが良い。 SCISPACE、perplexity:文献検索得意。わからないCQは聞けば、文献つけて返してくれる。英語文献が良ければ英語で聞く。

          ★新聞を読もう 地域医療は医療の一部ではなく、地域の一部という言葉があります。どこでも医療が成り立つのではなく、人が住んでいるからこそ医療が成り立つのです。特に地域中核病院の院長は、「地域」を知ることが求められます。地域で行われている取り組みは新聞を通じて、勉強できます。

          ★新聞を読もう 地域医療は医療の一部ではなく、地域の一部という言葉があります。どこでも医療が成り立つのではなく、人が住んでいるからこそ医療が成り立つのです。特に地域中核病院の院長は、「地域」を知ることが求められます。地域で行われている取り組みは新聞を通じて、勉強できます。

          ★論語の教え 「論語 生き方を求め」という本で、印象に残った言葉をいくつか紹介します。 ・四十、五十になっても評価されない程度の者は、恐れるに足らず ・人は質文のバランスがとれて初めて君子と呼ばれる ・評価されないと不満を持つのは筋違いで、評価されるだけの実力を養うことだ

          ★論語の教え 「論語 生き方を求め」という本で、印象に残った言葉をいくつか紹介します。 ・四十、五十になっても評価されない程度の者は、恐れるに足らず ・人は質文のバランスがとれて初めて君子と呼ばれる ・評価されないと不満を持つのは筋違いで、評価されるだけの実力を養うことだ

          難病指定医

          私は院長になってから難病指定医を取得しました。 地域の中核病院なので難病患者も少なからず存在します。 特に脳神経内科はパーキンソン病をはじめ、難病が非常が多いです。 脳神経内科疾患は地域に割と隠れているので、誰かしら書ける医師がいた方がよいです。 難病指定医はこれまで専門医がないと取得できないと思っていましたが、知事が指定する研修を受ければ取得できます。 私の場合はオンラインで取得することができました。 取得条件については若干都道府県により異なるようですが、参考として東京都

          指導医講習会

          こんにちは。本日は指導医講習会の話をします。 私は医療政策課の方からの勧めで、昨年度(医師8年目のとき)に指導医講習会を受けました。講習会を受けることで研修医を受け入れるときの病院の看板になりやすいようです。開催指針はこちら 指導医講習会では、研修医に対する指導方法を学びました。 講習会は丸2日あり、ワークショップがメインです。 話を聞くというよりは手を動かすことが多いです。 体力を使うので参加される方は覚悟してのぞんでください(笑) コロナが流行する前は夜の宴会もあったよ

          指導医講習会

          ★地域枠医師 地方の医師を増やすための施策として地域枠の数を増やすという方法があります。弘前大学医学部の地域枠を80名を超える大人数で参考になります。https://igakubu-note.jp/12245#html

          ★地域枠医師 地方の医師を増やすための施策として地域枠の数を増やすという方法があります。弘前大学医学部の地域枠を80名を超える大人数で参考になります。https://igakubu-note.jp/12245#html

          ★訪問診療の注意点 訪問診療は医療機関から16kmを超える場合、特別な理由がないと行けません。https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001184504.pdf

          ★訪問診療の注意点 訪問診療は医療機関から16kmを超える場合、特別な理由がないと行けません。https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001184504.pdf

          極論で語る睡眠医学

          本日は読んだ本の勉強になったことをまとめます。 今度、住民に向けて「不眠」の話をするために読んだ本です。 不眠メインで書いているので悪しからず。 ・PSGは簡易検査だと低めに出る ・高齢者のOSAの治療の正当化はOSASが原因と思われる自覚症状が存在するとき ・むずむず脚症候群は症状を的確に表してない。どちらかというと「じっとしていると不快」という表現が正しい ・RLSのフェリチンの治療開始基準がIDAと異なるのは中枢神経の中で利用される鉄が問題になるから ・RLSは日内変

          極論で語る睡眠医学

          ★指導医語録 Almost all cases are publishableという言葉を教わった。どんな田舎の病院にいてもcase reportになる症例はあるのでこれからも頑張る。

          ★指導医語録 Almost all cases are publishableという言葉を教わった。どんな田舎の病院にいてもcase reportになる症例はあるのでこれからも頑張る。

          わかりにくい災害医療に関する用語

          災害医療に関する用語はDMAT,JMAT,DPAT,DHEAT,DWATなど似たような言葉が多くわかりにくいのでまとめてみました。 DMAT(Disaster Medical Assistance Team):災害派遣医療チームのこと。専門的な訓練を受け、災害時およそ48時間以内から活動し機動性を持つ。 JMAT(Japan Medical Association Team):日本医師会災害医療チームのこと。日本医師会が組織する、被災地の医療機関への支援を行う。 DPA

          わかりにくい災害医療に関する用語

          ★高次脳機能の階層性 意識障害で何を言っているのかわからない状態のことを「構音障害」と呼んではいけない。それは、高次脳機能の階層性の原則(https://www.jstage.jst.go.jp/article/neuropsychology/32/3/32_224/_pdf)から外れている。

          ★高次脳機能の階層性 意識障害で何を言っているのかわからない状態のことを「構音障害」と呼んではいけない。それは、高次脳機能の階層性の原則(https://www.jstage.jst.go.jp/article/neuropsychology/32/3/32_224/_pdf)から外れている。

          ★使える文献検索法 Medureに医師として無料会員登録するとThe New England Journal of Medicine(NEJM)を見ることができます。

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