「Salty Sky」(キスエク)と私

自分語りから始めて自分語りで終わりますよ。

僕はプログレ(を聴く)の習慣がないんですよ。対極にあるようなパンク出身ですからね。(?)
ただ16歳の頃に外でバンドをやるようになったとき大学生や社会人の所謂大人にはプログレッシブロックをやってる人たちは周辺に少ながらずいましたね。80年代の話です。
その人たちは僕らに「若いのでイキのいいのが出てきたな(笑)」と言って歓迎してくれてライブに呼んでくれて機材も貸してくれたりPAもセッティングしてくれたりアティテュードも理解してくれすごく優しかった思い出があります。だからプログレ兄さんたちは理知的で優しい印象がありますね。僕に合わせたいろいろな音楽も教えてくれた。
まあ関わりはそんな感じだと思って下さい。

キスエクに関していうと、プログレをやってるアイドルがいるというよりもっと根源的に「マニアックな音楽をやってるアイドルがいて興味深い」という好奇心から観に行きました。鶯谷だったかな。それでライブを観たら単純に楽しかったんですよね。こんな音楽やってるアイドルもいるんだ!っていう新鮮な驚きがあって、特典会でのメンバーのウェルカム感もとても嬉しかったです。
僕の地下アイドルシーン歴はそんなに長くないんですが(僕の周辺は強者が多いので)、キスエクはその中でも抜群に長く...えーと、いろいろ。突如歯切れが...。いや、その。な。

I Want Time,Money and Avatar !!!

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だから「Salty Sky」について書かせてくれ。

いつだったか忘れた。場合はツイートを掘ればいい。最近になってやっと「高度な検索」という機能を知りましてね(遅)。これでだいぶ捗りました(でもブラウザベースでしか出来ないの?)。
アルバム「The Both Sides Of The Bloom」が出てから、そうですねえ、腑に落ちるまで時間が掛かったのは確かです。
で、「Salty Sky」に突如落ちるのですが、これ説明が難しいんですよ。
ぜんぜん別の話しますけど、あるときから僕の中でキスエクと横浜駅が結びついてしまいましてねえ(笑)。

クリップボード02

それで、Salty Skyがビンビンに来たのも何故か横浜駅だったんですよ。
理由は無いです。単なる偶然なんですが、僕の物語人生の中ではキスエクは横浜駅に宿ってますね(笑)。
すごくないですか?僕が横浜駅に行ってキスエク聴いたら最強ですよ?(意味不明)
だってね、Salty Skyに引っ掛かったとき、死ぬかと思ったとまでツイートしているんですよ。
ホントもうあれなんて言うんですか?映画とかでカメラがぐるぐる回るやつ。パン?違うな。なんかあれ。あーゆー状態。あ、普通に目が回ったと言えばいいのか。
自分の琴線がどこにあるのか50年以上生きてきて未だに分かりませんが基本的には絶望系ですからSalty Skyはハマるといえばハマる。
でもさ、そこまで行くか?ってくらいホントもう、死ぬかと思った。

だってぶった切られるんですよ。ブチって。酷くないですか?(笑)
「ああこれは、ああこれは何だ?ああああああ」ってなってるとブチって切られるんです。この突き落とされ感。7分以上も上がったり下がったり人の首を絞めておいて!
最初からそのつもりだったのかよ!
騙しやがって!!
(すみません。勢いがついてきてます)
これはさすらいの曲です。そう言ってますね「空に飛び散る」って。
だから突然途切れるんですね。という解釈です。

まあ自分の中でどう感じたかという話は人それぞれあるわけで。
少し理解されるのが難しい話をしますと(ずっと理解されない話をしてますが)、物凄い寂しい旋律の中で、平歌のりんりんのヴォーカルがフラットゾーン(安定感)とするとサビ(?)の萌氏のパートは「締め上げる」ところとなるじゃないですか。なるとしますよ。そしてですね、ある種の異界的に芽瑠たんの形容できない腹筋ゼロの「歌声」がスーっと肌を撫ぜるんです。
言いますよ?りんりんに掴まれてて動けないところで萌氏の刃(やいば)に削がれて血まみれになっていたら芽瑠たんがそこをシルキータッチで塞いでいくんです。3人がコーラスするところは追放ですよ。その繰り返しでズバッと殺してくれないんです。ある種の時代劇ホラー、あるいはハードボイルドなドラマのエンディングを観ているような感覚が僕にはありますね根拠は何もないです。とにかく傷だらけ。傷を負った後ですね。生きてるか死んでるかも分からない。ドラマは終わりに近づいている。
旋律にノスタルジックな感じがあるからでしょうね。ああ上がるなあ。上がるなあ。

と思ってたら、最後ブチッ!!

いやまあ何回も聴いてるうちに構成とか順番とかぜんぶ分解してしまってますけど。正しい聴き方なんて知りませんから僕はそうやってイカされてますね。いやイってない。そのオルガいやこのたとえここまでだ。
僕にとってはこれでもやっと「嗅ぎ取る」ことが出来た曲なんですよ。
別に何も考えずに楽しんでますよ?僕はプログレのことは分からないけどキスエクは大好きですから。でも自分の中に何かが芽生えて嗅ぎ取ることが出来たらもっと僕は楽しいでしょうね。そこを勝手に掘っていって自分の感情をどんどん流し込んでいくことが出来る曲はやはり格別の味わいがあります。

これは比較の話ではないと解釈してもらいたいのですが、例えば「週末幻想曲」はただ浴びるように楽しみます(改めて歌詞を読んだら認識が変わって。大嶋さん詩人だな(笑))。とてもいいラブソング。それはそれ。どれがどれという話ではない。ただ並列ではないわけで。のめりこむ曲というのはある。という話を延々してるのかクドいな俺は。
まあツイッターでは書きましたけど、僕はある曲とSalty Skyを自分の中で結びつけたんですよ。
自分の中に長年根付いていた曲(本能)とSalty Skyが僕のルールで結びついたときに素晴らしい解放感があって、イマジネーションが怒涛のように拡がったのです。それで倒れそうになった(笑)。
そういう意味では、今まで僕はキスエクの楽曲を自分の血肉とすることが出来てなかったのかもしれません。でもね、これを足掛かりにやっとキスエクを読むことが出来るのではないかと思ってワクワクしてますね。

といった感じですかね。


↑実はこれ2019年に書いてあった文章なんですが、こんななので判断が分からなくて公にはしてなかったんですよ。
今日、久しぶりに読み返して直しようがなくてですね(笑)、1ミリも変わってないです。
よろしくお願いします。

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↑ここまで2020年に書いてるんですよ。
今日(2021年)、久しぶりに読み返して以下略です。


けっきょく2年寝かせて、そろそろ何か出せよという天の萌が昨日聞こえたような気がしたので勇気を出して発表します。あくまで「Salty Skyと私」です。

冒頭の自分語りは今日書きました。


あとは余談ですが、個人的趣味で好きな曲をカットアップしたりクロスフェードしてミックスしたDJミックステープみたいなのを作ってて2時間半くらいあるんですが、スタートPrimitive Drain→Burnable Garbage→感情線惑星→Nucleus→Mo' Strain→終わりから→Rainy→指先未来予想図→なのなの→カルーセル・ワルツ(Drop's)→BABY→さよならアイドル→Salty Sky→雨の海...という感じになってます。俺の好きな曲しか並んでねえ!当たり前ですが(笑)。ねえ、さよならアイドルで寂しくなってSalty Skyで突き放されて雨の海で落涙ですよ。立ってられませんからね。

それと、そもそもこのnoteはキスエクの元リーダー楠芽瑠さんが卒業するときに何か書きたいなと思って始めたんです。

えーと。

ご無沙汰しております!


2021.08.02 mab

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