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ウィルゲート社のM&A仲介実績、ぶっちゃけどうなの?|M&A BANK Vol.246

ウィルゲートさんで仲介した案件、どんなの?

島袋
成立した3件はどういう案件だったんですか?

吉岡
レンジだけお伝えすると、1件目はWebサイトで、譲渡価格が1000万から2000万の間。
売ろうとした経緯としては、SEOが順調でめちゃくちゃトラフィックが集まっていたけどマネタイズがうまくいっていない。既に記事代に膨大なお金を使ってしまったので、少しでも記事代を取り戻したいという案件です。

買い手さんは上場会社さんで、たまたまその領域に新規参入しようとしていて、SEO が強くてトラフィックが集まっているメディアがある状態でスタートして、事業スピードが加速させたい、という状況でした。

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2件目は譲渡価格2億円から3億円ぐらいの、Webマーケティングの広告代理店さん。
同業が買うかなと思ったんですが、買ったのは事業会社さんで、自社の事業でネット広告にかなりの金額をかけていってらっしゃった
デジタルマーケティングに強い人材がグループインしてくれれば本業も伸びるし、営業力の非常に強い会社さんなので、デジマも商材の1つとしてどんどんやっていきたいという事業シナジーで決まりました。

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島袋
なるほど。そういう案件のバリュエーションはどれくらいが目安なんですか?

吉岡
営業利益の2年分から5年分+純資産になることが多いですが、1件目はトラフィックがあるのに儲かっていない形なので、記事にかけたコストとSEOのトラフィックという付加価値で考えて、売り手さんが最低金額を出されたような形です。

2件目は営業利益が7000万ぐらい出ている会社さんだったので、2億から3億という譲渡価格は、先ほど言った目安くらいですね。

3件目は営業利益6000万円ぐらいで1億から2億の譲渡価格になったWebメディアですが、1件目と同じく人が伴わない形なので、目安より低めになっています。

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スピード成立の理由はネットワークの広さと強さ

島袋
吉岡さん、寝ないで仕事してますもんね。

吉岡
というところなんですが、実は私、時間じゃないなと思ってまして。
ウィルゲートの買い手探しの方法はちょっと変わった方法でやってるんですね。
まず私のバックボーンをお話しさせていただきますと、高校を卒業した3日後に学生起業しまして、わりとずっと営業とか、人に会う仕事を担当してきたので、この14年間で15000人と名刺交換させていただいているんです。

島袋
すげーな。

吉岡
そのうちオーナー経営者が2000人執行役員・取締役の方も3000人近くなので、個人でまず5000人の経営者と繋がりがあります。
しかも月50商談、年で600商談ぐらいする生活を10年やってきたので、ただ名刺交換してるんじゃなくて、ビジネスモデルやターゲット顧客をちゃんと理解した上で「こことここ相性バッチリじゃん」とわかって引き合わせできるというところがバリューですね。

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さらに私、Facebookの友達上限を突破しておりまして。
最初のアカウントで5000と、もう一つの方で1000、合計6000で。
けっこういろいろな誘惑があって、タイでお会いしたかわいらしい女性とかからも友達リクエストが来るんですけど、そういうのは全部拒否で。

島袋
鈴木亜美から来たらどうします?

吉岡
リクエスト既に送ってるんですけど、まだ承認いただいてません。
この動画を見てたらぜひ。

奥義、「Facebookで買い手探し」

吉岡
ということで、ビジネスでお会いした方は6000人繋がっているので、売り手さんにしっかり許可を取った上で、Facebookに「こういう案件があります」みたいにポストしているんです。

島袋
見ますね。

吉岡
最近はひたすらM&A案件をポストし続けているんですが、決まった2件目の案件は、それだけで30社以上から「買いたい」とご連絡をいただきました。投稿から1週間以内にです。

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島袋
あれって、個別でメッセージした方がいいですよね?
コメント欄に書くと俺が欲しがってるとバレちゃうから。

吉岡
おっしゃる通りです。なので、コメントもたまにつくんですが、コメント欄の4倍から5倍のメッセージが直接メッセージで来ています。
30件きたときやつも、コメント欄は5件とかなんですが、直メッセージが25人ぐらいで。

決まった3件の統計を取ったら、買いたい人が20人出現すれば決まるというのが平均値ですね。なのでマッチング率みたいなものが5%
業界相場が3%らしいので、めちゃめちゃ高いわけではないんですが、少し高いです。

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島袋
高いですね、30人に送るのか20人に送るのかということになりますから。

吉岡
その後のプロセスは、仮に20人買いたい人がいたら、その人たちにノンネームシートだけお送りします。
うち10社は、NDAを締結して中を覗かせて、しっかり精査したいということになります。
その上で、売り手さんと面談して、購入にあたっての具体的な打ち合わせをしたいとおっしゃるのが4社くらい。
そのトップ面談4社の中から1・2社意向表明が出て、1社が基本合意、1社が成約という落ち率になっています。

いい案件は私がポストしたら20から30の買い手が来た時点で、期待値的にはもう決まるんじゃないかと考えています。
スピードは早いです。

島袋
気持ち良さそうですね。笑いながらポストしてるんじゃないですか?
すごいなあ。

ではまとめると、Web業界に特化しているということ、吉岡さんの今までの人脈、ウィルゲートのネットワークで一気にネット系にリーチできるということ。だからスピードも早いというのが特徴なんですね。なるほど。
M&Aはいろいろと早いに越したことないんですから。

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吉岡
そうなんですよ。やっぱりみなさん売る理由にはいろいろな事情があって、今季中に売りたいと決まっていたりするんですよね。
新規事業にチャレンジされた結果、違うところに注力したいのに、既存事業に人手が取られているとか、事業を手放して、空いた人のリソースで新しいことをしたいとか、得たキャッシュでスピード勝負くをかけていきたいとか。

特にITはスピード勝負で、Winner Takes allと言う通り1位が全部勝っちゃうので、「新しい市場に早く行きたい」という気持ちが強いんですよね。
だからスピードはすごいく付加価値なんじゃないかなと思っています。

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島袋
いろいろと勉強になりましたね!
あともう1回だけ深掘りさせてください。
じゃあまたM&A BANKでお会いしましょう、ありがとうございました。


【出演者情報】

■吉岡 諒:株式会社ウィルゲート-専務取締役COO 共同創業者
小学校1年からの幼馴染の小島梨揮氏と共に高校卒業3日後から起業。2006年、19歳で株式会社ウィルゲートを設立。2012年12月に記事作成サービス「サグーワークス」をリリース。2019年より、IT・Web事業のM&A仲介サービスを開始。書籍『ウィルゲート 逆境から生まれたチーム』(ダイヤモンド社)

■島袋直樹:M&A BANK株式会社-取締役会長
シリアルアントレプレナー。26歳でインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡し、2018年3月よりM&A BANKの運営を開始。「事業は創って売る」をモットーとする。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。

順次更新、吉岡さんの出演動画 一気見はこちらから
(M&A BANK YouTubeチャンネル)

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