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私らしさって、何だ

「インスタグラムは、見る用のアカウントと、私、花が好きで花ばっかり上げてるアカウントがあるんですけど、どっちがいいですか?」

トンチンカンな質問をした。
こういうコミュニケーションに慣れていなさすぎる。

自慢にならないが、私は13年のインスタユーザーだ。
まだそんなに周りで流行っていない頃から、写真を手軽にいい感じに加工して残しておけるのが楽しくて、個人的なアルバムとして使っていた。

次第に情報収集の手段として欠かせないものになり、私も当時まだ赤ちゃんだった我が子の写真を主に投稿するようになり、友達と呼んで良いのか悩むほどの知り合いレベルの友達とも繋がっていった。それが自分にとって結構苦痛だぞってことに気が付いて、それ以来そのアカウントは開いていない。

何があったって訳でもないのだが、見たくないものも見えてしまうから。

そのあと作った、知り合いゼロ人の見る用の非公開アカウントと、花友アカウント。

ちなみにTwitterやFacebookも随分前に、容赦なくアカウントを消した。

スーパー心地良い。私のSNSライフ。


「どっちでもいいですよ♪」
その人は、優しくそう言ってくれた。

そうですよね。照。

うーん、と3秒くらい考えて、花アカには花だけにしておきたいから、見る専アカで繋がった。



私には、私を語るSNSが無い。

私はこういう人ですって言わない。言えない。
自分がどんな人か分かってない。
見せたいものがない。

そんなふうにぼんやりと考えていた。

そんなとき。

「noteとか、良いと思いますよ!」

考えてもみなかった。
でも。

この、とんでもなく膨大な思考こそが、私らしさなのかも。
私の"味"な部分。

そうだ。実のところ、私自信、私のこういうところ面白いんだけどな、と思っていた。
厄介だけど、結構自分の好きなところ。

「そこ、素敵だよ」って、初めて言葉にしてもらった。
「え、そうですか?」と口にしながらも、そうなんだ、そうだよね、そうでしょう?!やっぱり、そうですよね!嬉しい!嬉しい!

胸が高鳴った。

感性を誉めてもらえるって、嬉しい。

早速、スマホのメモアプリを開き、文章を打ち始めた。
不思議とスラスラ文章が浮かぶ。

noteに記事を投稿してみた。

何だか、私の心のどこかが少し、満たされる感じがした。
わくわくした。

今のところ、ひとつも苦じゃない。楽しい。
楽しすぎて、寝不足なくらいだ。

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