正直者が馬鹿を見る ー詩ー
品行方正
そう生きろと誰からでもなく教えられた
見本となる先人たちはたくさんいた
サザエさん
ちびまる子ちゃん
クレヨンしんちゃん
ドラえもん
みんな家族が舞台
どんな醜態晒す人間でも
大人になれば就職して結婚して子どもが生まれるのが当たり前
だから新卒で上場企業に就職して24で結婚して26で子ども産まれて28で家を買った
聞いたことのない仕事で生計を立てる友人
家でプログラムに働かせている
自分は散歩したり図書館通い
結婚も子育てもする気はない
独り身FIRE羨ましい限り
正直者が馬鹿を見る
生活第一芸術第二
でさえない
冴えない俺にとって芸術は第四、第五番目の存在
到底芸術第一の化物には敵わない
世知辛い世の中に這入りきっちまった文士崩れ
微弱な分子間力で創作にひっつくのみ
涙の雫一つでも零れるのなら
悲しみもストレスも流れるだろうに
イライラだけして終わり
キラキラした日々もあったはず
正直者が馬鹿を見る
馬鹿を見る。
感想
詩、詩か?
家族がいて死ねない分、死のうとしていた時より辛い。