公園で聴いた女子高生の歌に救われた話
先月のこと、
持病がある私は、毎日10数粒の薬を飲まなくちゃなりません。
そのため三カ月に一度、処方していただいた薬をもらいに行くのですが、
三か月分なので、エコバッグにパンパンになってしまいます。
薬をもらった帰り道、桜が咲いている公園で、パンパンになった袋を抱えてベンチに座っていると、ふと、考えてしまいました。
普段は何も考えずに毎日薬をのんでるけど、この量を一生のみ続けるのか…と。
そうなると、無限ループにはまり
「あの時どうしていればよかったのか…」とか、「私の原動力ってなんだろう」など。
以前、主治医にそんな不安を漏らしたら
「昔のことを後悔しても、どうにもならないことなんだよ」
と、言われ、 覚悟を持って生きろ、と言われている気がしました。
なんとも言えない気持ちのまま立ち上がり、公園を出ようとしたとき、
近くでギターを弾きながら(お世辞にも上手とは言えない)歌っている女子高生二人組がいました。
帰ろうと2人の横を通った時、聴いたことがある歌が聞こえてきました。
それを聴いた瞬間、気持ちが
“グンッ”
と軽くなりました。胸が高鳴るというか。
一瞬で、沈んでいた重たいものが吹き飛ばされていきました。
その歌に救われた気持ちになりました。
女子高生よ、ありがとう!
すぐ近くに座ったいたおばさんは、君たちの歌でこんなにも救われたよ。
本当にありがとう。
と、何度も何度も、心の中で感謝しました。
おそらく、自分たちの歌がこんなにも人に感謝されていたとは知るよしもないでしょうが。
その歌のフレーズを忘れないようにずっと口ずさみながら、
帰宅後、検索したら…
ヨルシカの『春泥棒』でした。
女子高生よ、ヨルシカさんよ、ありがとう!
おばさんはその日、歌の偉大さを知ったよ!