あなたは ククル?
コトちゃんにだっこされて歩いていると
ニコちゃんは、うとうと眠くなりました
目をとじると、犬の鼻息が聞こえました
『ハッハッハッハッ』
ニコちゃん「ククル? いやー、きちゃだめー」
ククル「いっしょにあそぼー」
ニコちゃん「ダメだよ。こないで」
ククル「えーつまんないなぁ」
静かになったので、ニコちゃんは目をあけました。
ニコちゃん「あれ? あなただれ?」
目の前には、まん丸のお耳とまん丸のほっぺ、まん丸のおめめの動物がいました。
ククル「ククルだよ」
ニコちゃん「あはは。ククルじゃないよぉ。ククルはそんなにまん丸じゃないもん。もっともっともーっとこわいんだよぉ 」
ククル「そうなんだ。それでそれで? もっと教えて」