へんなかおってどんなの?②
「こわいよぉ。どーしよぉ」
コトちゃんは、ニコちゃんのところへかけていって、ぎゅっとだきしめました。
「えーこわいのー?」
「ニコちゃんさぁ、こわくないー? ちょっとあの、カーテンをあけてみてくれない? 大丈夫、窓しまってるから。そう、きっと大丈夫」
コトちゃんはテーブルの下にかくれました。
ニコちゃんは、窓の方へかけていきます。
「あ! ちょっと待って! やっぱ見ない方がいっかなぁ」
コトちゃんがテーブルの下でもじもじしてると、ニコちゃんがやって来ました。
「ツンツン」
ニコちゃんはコトちゃんの足をつつきます。そして、後ずさりしてかくれます。
「ふふっ!くすぐったい」
ニコちゃんはまたコトちゃんをつつきます。
「ツンツン」
『コンコン』
「え?」
まどを、だれかがたたきました。
まどの向こうがわのかげは、黒くゆれています。
「だぁれー?」
ニコちゃんはまどへかけていきました。
そして、シャッとカーテンをあけました。