へんなかおってどんなの?
ニコちゃんはほいくえんのかえり道、コトちゃんと手をつないで歩いていました。
すると、前をどうぶつがよこぎって行きました。
「わんわん?」
ニコちゃんは聞きますが、コトちゃんは考えます。
「わんわんじゃなさそうなんだけど、ブタかイノシシか、なんなんだろうね。変なかおだったねー」
「へんなかおー」
「追いかけられたらこわいから、早くかえろ! にげろー!」
コトちゃんはニコちゃんの手をはなして、ダッシュしました。
「あーやだー! おてて!」
コトちゃんはダッシュでニコちゃんのもとにもどってきます。そして、ニコちゃんをだっこして走りました。
「にげろぉー」
「きゃはははははは!」
二人でおうちへかえってきました。
「ただいまー」
「たーいまー」
家の中へはいると、コトちゃんはかばんをおいてリビングへ行きました。すると、カーテンのむこうがわに、なにやら物かげが見えます。
コトちゃんはかたまって動けなくなりました。