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脱炭素&資源循環最新トピック(2023.6.1)

こんにちは。
今週は、脱炭素、資源循環に関する情報/取り組みをご紹介します!

脱炭素

1. 5年以内に上昇幅「1.5度」超える可能性は66% 世界気象機関

2. 温室効果ガス排出削減の新たな概念、Scope4とは?

3. 「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」愛称(ネーミング)公募について

MaaR事務局まとめ

世界各国はパリ合意で「世界の温暖化を産業革命前に比べ1.5度以下に抑える」と約束していますが、記事①では、今後5年間のうち少なくとも1年間は世界の気温が産業革命前の水準より1.5度以上高くなる可能性が66%に上るという世界気象機関(WMO)の報告を紹介しています。温室効果ガス(GHG)に加え、近く発生が予想されるエルニーニョ現象の影響だとのこと。気温上昇1.5度は、極端な洪水や干ばつ、山火事、食料不足に陥る可能性が大幅に増える重要な転換点であり、注意が必要です。 記事②は、日本でも企業から排出されるGHGについてScope1~3に分類し、可視化が求められているなか、新たにScope4が求められる可能性について触れています。“Scope4”はGHG排出量ではなく、企業がビジネスを通じてGHG排出削減に貢献した量(削減貢献量)を示すものとされ、社会全体でGHG排出量を削減するためには、再生可能エネルギーや電動車の普及など様々なGHG削減に資する取り組みを進める必要があると述べられています。 記事③は、環境省が国民一人ひとりの意識・行動変容を促す国民運動として呼びかけている「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の愛称を一般公募するという案内です。 近年、国や企業としてGHGの削減は急務となっていますが、現状の取り組みでは不足があることがわかってきています。企業や個人単位で、さらに何ができるか。抜本的な行動変容が求められていることが、それぞれ記事からも読み取れます。

資源循環

4. 世界のプラスチック汚染、2040年までに80%削減可能 国連環境計画が道筋示す

MaaR事務局まとめ

記事④は、 UNEPは世界のプラスチックごみに関する報告書の中で、各国が対策を講じれば、20年足らずでプラスチック汚染を80%削減できる可能性があると述べています。過去数十年でプラスチックの生産量は急増するなか、もし行動を起こさなければ、世界のプラスチック生産量は2060年までに3倍に増える見通しとされています。UNEPはプラスチック汚染の大幅な削減を目指すうえで主に再利用、リサイクル、代替素材という3戦略に重点を絞り、それらを記事内で紹介しています。報告書によると、プラスチックを80%削減すれば、地球温暖化の原因となる炭素汚染を年間5億トン削減でき、途上国を中心に70万人の雇用が創出される可能性があるとしています。 記事④の強力な改革が進んだ場合、2040年までに約1億トンのプラスチックごみを処理する必要が生じると予測されています。この問題に対応するためには、リサイクルできないごみに対する基準を厳格化し、プラスチック製品の影響に関する製造者の責任を重くすることが求められると述べられています。各社で廃棄資源の循環については多くの事例が出てきているので、そもそもリサイクルできないごみを排出しないようにする、また、排出してしまった際の用途を広げていくという両輪で取り組みを進めていく必要があると考えます。


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