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「脱炭素・資源循環」最新トピック(2023.8.4)

こんにちは。
今週は、脱炭素や資源循環に向けた企業の取組みを紹介します。


脱炭素

1. 住友商事・伊藤忠…大手商社が中東で脱炭素推進、枯渇ガス田・太陽光活用

2. 温室効果ガス排出量の削減と地域社会との共存に向けて血圧計の主要部品の国内調達を開始

3. ANA、CO2除去技術DACに取り組む米国企業1PointFiveと契約締結

MaaR事務局まとめ

 ①は大手商社の取り組みです。アラブ首長国連邦(UAE)では、住友商事が現地企業とCO2の回収・貯留(CCS)事業で覚書を締結。伊藤忠商事は、UAE鉄鋼大手エミレーツ・スチールやJFEスチールと進めているCO2の回収・利用・貯留(CCUS)等で、現地の港湾事業者も加えた覚書を締結するなど、7月中旬の岸田首相による中東訪問以降、動きが活発化しており、今後の動向に注目です。
 ②はオムロングループのオムロンヘルスケア株式会社の取り組みです。同社で製造している血圧計において、従来中国から調達していた主要部品を、同社事業所と同じ三重県松阪市に生産工場を持つメーカーからの調達に切り替えます。これにより、輸送工程の短縮や保管場所の削減から、約3.4トンのCO2排出量削減が見込まれます。脱炭素化を目指す中で、地域社会との共存も視野に入れながらチャレンジされている好例と言えるのではないでしょうか。  
 ③はANAの取り組みです。米国の1PointFive社とDAC(Direct Air Capture:直接空気回収)技術由来の炭素除去クレジット調達契約を締結しました。航空会社として世界初のことです。運航上の改善・航空機等の技術革新等では削減しきれない残存排出を「除去」する手段であり、航空産業のカーボンニュートラル実現に向けた必然的なアプローチとも思えますが、今後同様の流れが続いていくのでしょうか。

資源循環

4. 海をきれいにするイス「OBPシリーズ」海洋プラスチック再生樹脂 累計5t使用達成

5. 【産学連携】ベイシア伊勢崎駅前店にて 透明食品トレイ回収の実証実験を8月4日・5日に実施 透明食品トレイ持参でオリジナル商品プレゼント ~持続可能な社会創造を目指した取り組み~

MaaR事務局まとめ

 ④はアイリスグループのアイリスチトセが生産・販売するオフィスチェアで、原料として使用している海洋プラスチック再生樹脂の累計が5tに達したというニュースリリースです。商品によっては1脚に対して2kg以上の再生樹脂を使用しているものもあるとのことです。再生樹脂の用途の広がりや流通していることを肌で感じられる事例で、同様に身近なモノでさらなる再生樹脂の活用が進んでいくことに期待です。
 ⑤は流通大手のベイシア店舗において、透明食品トレイ回収の実証実験を産学連携で実施する、という内容です。静岡大学・東北大学・芝浦工業大学の実証実験にベイシアが参画するもので、電磁波を用いてトレイの材質を識別したうえで、機械学習により材質を特定し、材質毎に分別することで特定の材質のトレイを集め、資源循環を行っていく、というものです。当社も材料の自動選別を行うリサイクル工場運営を行っていますが、店舗で材料選別を行う本取り組みに注目しています。

TBM、LIMEXの再生ペレットと再生プラスチックを使用した、リサイクルコンテナーの販売を開始

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