【アルバム感想】Omni Gardens - Golden Pear
こんにちは。
今回はOmni Gardensの『Golden Pear』というアルバムについて感想を書きます。
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いわゆるアンビエントもの。
音のひとつひとつが可愛いです。癒し系です。でも、本作はヒーリング・ミュージックとはちょっと趣が異なるというか、重きを置いている場所が違っているように感じています。
あくまで個人の感想・感覚でしかないのですが、ヒーリング・ミュージック(病院の待合室で流れているようなやつ)は気持ちを落ち着かせるための音楽(=必然的)であるのに対し、本作は脳が気持ちよくなる音を追求し積み重ねた結果、自然と気持ちが落ち着いてしまう音楽に仕上がった(=偶然的)のだと思っています。
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とにかく! このアルバムはナイスです。
あたたかい毛布にくるまって、ゆっくりと、かつ深く呼吸をしているうちに穏やかな眠りについて束の間、しあわせな夢をみているような感じです。
鳴っている音自体を楽しむ作品だと思います。寄せては返すさざ波のように反復する、やわらかくあたたかな音色が非常に心地よく、自然と眠たくなってきます。俗世の喧騒から遠く離れた場所に連れて行ってくれるような感覚。
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ところで銭湯はお好きですか? 僕は好きです。広い湯船でちょうどいい温度のお湯に浸かっていると、なんとなく許されたような気持ちになるからです。服をすっかり脱ぎ捨てて、かすかな浮力と、水がランダムに流れてゆく音を感じながらぼーっとしていると心がスッキリします。頭の中のゴミまで洗い流してくれるような気がしています。
でも、疲れに疲れて、救いを求めている時に限って銭湯に行けなかったり(というか銭湯に限らず、みなさん独自のストレス発散法を実行できなかったり)して、わーっとなってしまうこともありますよね。そんな時は遮音性の高いイヤホンをつけ、なるべく小さな音量で、リラックスできる姿勢で本作を聴くといいです。素敵なひとときを過ごせます。
おわり