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40代になって変わった人との付き合い方「共感」から「リスペクト」へ
「えっ、そうなんだ!どうしてそう思ったの?」
スマホでメモを取りながら、A子が目を輝かせる。
隣でB子が「なんかね〜」と、のびやかな声で語り続ける。
私は、この対照的な二人との時間を楽しみながら、ふと考えていました。
人との「心地よさ」って、歳を重ねるごとに変わっていくのかもしれない――。
まっすぐな生き方の二つの形
約束の20分前に着いて、カフェの一番居心地の良い席を確保していてくれたA子。
相手の目をしっかり見て、深くうなずきながら話を聞く姿勢は、いつも変わりません。
一方のB子は、
「仕事って、思い切って休んでみるのも大事だよ。私も数週間休んでみたの。その間は仕事のことを考えないようにしたんだけど、逆にいいアイデアがポンと浮かんできて」
マイペースでありながら、自分の軸はしっかり持っている。
でも時には揺れる弱さも、さらりと自己開示してくれる。
そんなB子のしなやかさに、私は魅力を感じます。
出会いがもたらした気づき
私たち3人の共通点は、あるプラットフォームで発信をしているということくらい。
それ以外は、考え方も、生き方も、まるで違います。
A子は「仕事のことを考えない日はない」と言い、
B子は「考えないって決めた時は、考えない」という。
その違いも不思議と心地よい。
「どういう思考回路なんだろう?」
「なぜそういう選択ができるんだろう?」
そんな好奇心が、会話をより豊かなものにしてくれます。
変わりゆく「心地よさ」の定義
若い頃の私は、理解できない考え方の人とは距離を置いていました。
「私とは考え方が違うから合わない」
そう決めつけて、切り捨ててしまうことも。
でも、40代になった今。
私が人との時間に求めるものが、少しずつ変化していることに気づきます。
違いから生まれる学び
B子が言った「休んでみたら意外といいアイデアが出てきた」という話を、 A子は「そうか、考えないことで見えてくるものもあるんだ」と、真摯に受け止めていました。
A子の何を言ってもキャッチしてくれる懐の大きさも尊敬してる。
そんな二人を見ながら、私は思ったんです。
若い頃は「似ている」ことに安心感を覚えた私。 でも40代になった今は、「違う」ことに新しい発見を見出しています。
カフェを後にしながら、次はどんな会話が生まれるのだろうと、もう次が待ち遠しくなっていました。
真摯に人の話を聞くA子の姿勢から学べることも、 しなやかに自分と向き合うB子の生き方から気づかされることも、 きっとまだまだたくさんあるはず。
私の知らない考え方や、新しい視点との出会いに、 心が少しずつ、でも確実に豊かになっていく。 そんな予感に、密かな期待が膨らんでいます。