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「夢は何?」その質問を息子にしない理由

「将来の夢は?」

この質問が小さい頃から苦手だった。

幼稚園から小学校まで、学年が上がるたびに文集用に書かされていたこの質問。あとは自己紹介カードみたいなやつにもあったな、「将来の夢」って項目。

正直、そんな先のことを聞かれてもわからん...。
でも、それっぽい答えを書いておくべき?そんな気持ちで悩んでいた私。
「しらん」と書ける図太さは当時の私にはなかった。

そんな経験があるから、小学4年生の息子に「夢は何?」と私から聞くことはありません。(夫は時々聞いているけど、考えは人それぞれだからそれでいい)

子どもって、今を全力で楽しむ生き物だと思うんです。
Voicyの石田勝紀先生の放送でも「子どもが見ているのは現在」って話を聴いたことがあって、「やっぱりそうやんな」と心に届きました。

うちの息子は今、スイミングとプログラミング、公文に通っています。
これが将来何かにつながるんかな?と考えることもあるけど、正直分かりません。むしろ、それを考えすぎないようにしています。

だって、どんな習い事でも、上手くなることより大切なものがあるような気がして。例えば、頑張って結果が出た時の最高の笑顔だったり、友達との関わり方だったり。そういう"おまけ"みたいな部分に、実は大切な事が隠れているんじゃないかなって。

息子との会話も、遠い未来の話はあまり出てきません。「明日の給食なに?」とか「週末どこ行く?」とか。せいぜい2日後くらいまでの話題で。でも、それで十分かなって思っています。

周りを見渡すと、子どもの将来のために一生懸命考えている親御さんがたくさんいます。習い事を熱心にさせたり、将来の職業のことを考えたり。それも素敵な愛情表現だなって思います。

でも、私にはそれがなかなかできなくて。それでも、子どもを愛している自信だけはしっかりあるんです。

将来、仮面ライダーになりたい!とか、ケーキ屋さんで働きたい!とか、そんな子どもらしい夢を否定するつもりは全くありません。
むしろそんなふうに語れる子供たちにも「いいやん!素敵!」って心から思います。

ただ、息子には「やりたいこと」「やってみたいこと」を自分で見つけてほしい。それを一生懸命できる大人になってほしい。

もちろん、息子が「これやってみたい!」って目を輝かせたら、できるだけチャレンジさせてあげたいと思っています。でも、私から「これやった方がいいんじゃない?」とあれこれ言いすぎないと決めています。

やりたいことを見つけるのって、本当に難しいですよね。私自身、今こうして発信の仕事をしていますが、これも最初から見えていた道じゃありません。

たまに息子の寝顔を見ながら考えます。
「この子の未来はどんな色になるんだろう」

でも、すぐに思い直すんです。
「今」全力で楽しんでいるならそれでいいやん。って。

夢って、きっと突然見つかるものじゃない。
毎日の小さな発見や、時には挫折も含めて、コツコツ積み重ねていく中で、自然と「好き」が見つかる。かもしれない。

焦らずゆっくりでいいよ。とドンと構えられる母ちゃんでいたいものです。

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