変わるもの、変わらないもの
私が大阪で3本の指に入るほど好きな町、それが中崎町。
古いレンガや路地裏の雰囲気、錆びた看板の隙間から覗く青空。
そんな何気ない風景に魅せられて通い始めたのが、15年以上も前のこと。
当時はまだほとんどSNSもなく、情報があふれる前の町。
古い建物の隙間から、ふと漂ってくるコーヒーの香り。
路地を曲がるたびに出会う、思いがけない発見。
その町の持つ不完全な完璧さに、20代だった私の心はギュッと鷲掴みにされました。
「何ここ!好き!」って。
15年前は大阪の1番の大都市、梅田から徒歩15分ほどで着く場所なのに、知る人ぞ知るというような場所で、その町の良さを知っている自分を誇らしげに思っていました。
雑貨や食べることが好きな友達と一緒に梅田に行くといつも訪れていたし、夫との初デートも中崎町でした。
夫を初デートでこの町に連れて行ったのは、私がどんなモノが好きで、何を大切にしているかを伝えられると思ったから。
「話すより早い、まずは一緒に来てくれ」的な感じでしたね。
あと「どや顔」をしたかった。
その「どや顔」に対して、「こんなところ知っててすごいなぁ、めっちゃ楽しいやん。」って言ってくれる素直な人だと気づいていたから。
実際に驚いてくれて、喜んでくれて、私の心が躍ったことを鮮明に覚えています。
その町に昨日久しぶりにじっくり訪れて、(小さな町なのに5時間くらい滞在していた)色々感じることがあったんです。
路地を歩きながら、町と対話するように、変わったものと変わらないものを探していきました。
変化は、まず視界に飛び込んでくる派手さで気づきます。
古民家にポツリポツリとあったカフェの数は、3倍以上に増えていました。
"韓国っぽ"の店や"映え"を意識したお店が増えて、外国人観光客があちこにちに。
以前はよく目が合った路地裏の猫たちは、もういませんでした。
でも、ゆっくり歩いて、目を凝らすと、変わらない風景も見えてきます。
昭和の空気が染み付いた喫茶店は、相変わらずタイムスリップしたような佇まい。
小さな雑貨屋の店長さんは、15年前と同じ場所にいらっしゃいました。
公園の時計の針は、今も変わらないペースでゆっくりと進み、住宅の小さなベランダでは、おじいさんが少し前かがみになって、丁寧に洗濯物を干しています。
その変わった事と変わらないでいてくれている事を感じて、私自身と重ねてみたんですよね。
人も町も、時を重ねれば必ず変化します。
でも、その根っこにある大切なものは、意外としっかりと残っているのかもしれません。
私の中で変わったものを探してみると…
❶一緒に訪れる友達
❷メニューの価格を見て決めず、食べたいもの、飲みたいものを飲む
❸ミラーレスカメラで撮っていたのがiphoneになったこと
❹以前は休憩していた公園でVoicyの収録をしたこと(misaさんと♡)
そして、15年という時を超えて変わらないもの…
❶大好きな人を連れて行きたい場所だということ
❷カフェのはしごをしたくなること(かわいいカフェの誘惑すごい)
❸あちこちで写真を撮ろうとするところ
時の流れは、私たちから何かを奪うだけではありません。
古いものを残しながら、新しいものを加えていく。
その重なり合いが、町の魅力を、そして人の深みを作っていくのかもしれません。
中崎町は、私にそんなことを教えてくれる特別な場所。
これからも、変わりゆくものと変わらないものの調和を、この町で見つけていきたい。
misaさんがこの日のことをブログで書いてくれていました。
写真もたくさんで楽しい記事♪
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