喫茶ライスシャワーの懺悔室~米田雫の福音書~ 5話
種を明かせば簡単なことだった。
僕はずっと、彼女が僕と知り合ったのは僕の登録されているレンタル彼氏のサイトを通じて、だと思っていた。でも、それは違っていたのだ。先ほどの彼女と雫さんのやり取りの中で、唯一僕の中で引っかかった言葉、『後をつけてみれば』だ。
僕は後をつけられた覚えはない。というかかなり細心の注意を払っていたと言ってもいい。自慢ではないが、他人の行動の機微には人一倍敏感なつもりだった。後をつけてここを知られたわけではない、とするなら彼女は初めから、ライスシャワーの存