息抜きの息継ぎ:15
『これで俺の名前は永遠に歴史に残る。永遠にな。』(悪い顔)
という台詞が子供心に新鮮でもあり、
同時に「???」でした。
手塚治虫が原作の『火の鳥』という
奈良時代あたりが舞台のアニメの中で
やや闇落ちした主人公級の男が言う台詞です。
(記憶だけを頼りに書いているので、台詞の再現度に自信はありませんが、
前半はピュア→後半は
とにかく歴史に名を残そうと必死な仏師の男が主人公でした)
『歴史に名を残したい欲求』
人間の五代欲以外に
そんな欲求が存在するんだ、と。
煽りではなく、
当時はどちらかというと純粋な発見をしたような
へえ、という感覚を持ちました。
先ほどこの台詞を思い出し、
これは昔の人特有の欲求だろうか、
そんな人今も居るのかな、と思って検索すると、居るんですね。
(本当に煽りではないです、すいません)
男性的な欲求だな、と思います。
でもよくよく考えると、私だって負けてはいません。
私の場合は
(大きな何かを作ったり
重要な変革に関わることが出来たとして)
歴史には名を残さない方向で
やるべきことを終えたらさっさと雲隠れして
(外国に飛んで)
実在したのかどうかさえ怪しい
脚色されまくった地域の神話や伝説みたいな
よくわからない存在になりたい、(女神系の美人設定で)
という欲求があることが分かりました。
女性的な欲求ですね。(違
これは
空の星座になりたい、と言っているようなものですから
ある意味歴史に名を残したい人、より自己顕示欲が強いのかもしれません。
それが無理なら
天文学者と結婚して、見つけた星に私の名をつけてもらうルートもありますね。
それも無理なら
子供を天文台に勤務にさせて、見つけた小さな星に私の名をつけてもらう、ってのは?
絶対無理、とは言いきれないレベルになってきましたね。夢が広がります。
実は『若宮』は将来、私がこの世を卒業した後でも、
何らかの団体、組織名のような呼び名に使えるといいな、と思って付けた名前です。
(トヨタ、みたいな感覚で。)
じゃなきゃこんな図太い演歌歌手みたいな名前にしません。
もっとふんわりとしてお洒落なシュッとした横文字挟んだような名前にしています。
前置きが長くなりました。
今日は
『ココ・シャネルの言葉
CHANEL』山口路子
を読んだ感想、を
コンパクトにまとめます。
(この本は物語ではなく、シャネル語録、的な
とても気軽に読める文庫です。)
一言感想
→圧倒された。
言葉の意味そのものが
参考になるならない、共感出来る出来ない以前の段階で
その強さに圧倒されてしまいました。
彼女のスピリットの強さがひしひしと感じられるような、そんな言葉ばかりでした。
『ブランドにあれだけの価値が付き、今でも強く支持されているだけのことはある』
と素直に思わされました。
シャネルほど、創始者、作り手その人のスピリットがそのまま強く反映されたブランドはないんじゃないでしょうか。
肉体が亡くなっても
全てを注ぎ込んだ結果が
服や小物、香水やメイク用品という形をとって、今でも生まれ続け
沢山の人の気持ちを動かし続けている。
ブランドの「母体」そのもの、
発信源そのもの、なだけはあります。
(私はリップやネイル、ミラー程度しか日常的に利用したことはありませんが、
それでもそれらを使う時は
少し気が引き締まります。
ちなみにオドレイ・トトゥ主演の映画は映像が大好きで、DVDは何度も観ました。)
若宮さんにしては
わりと普通な感想になってしまいましたが、
私が彼女と同じ立場やシチュエーションに立ったとしても
彼女と同じ言葉を放つ事はないだろう、と思ったんですよ。
(私はシャネルではないので。)
それでもその
言葉の強さにはただただ圧倒され、
そして女性として、めちゃくちゃ参考になりました。
・やりたいことをやりたい、でも
・こんな彼とは別れた方が良いよね、でも
・こんなことしちゃ、周りに常識がない、と思われるかも、
・精神的自立の意味がわからない、
など
女性の悩みあるあるシリーズ進行形のあなたにもオススメです。
シャネル姐さんの言葉のエネルギーが
それらをスパン!と絶ち切ってくれます。
(ちなみにシャネル姐さんはその手の女性が大嫌いだったようです。)
お前らそんな低い次元で生きてるんじゃないよ、人生なめてんのか、思い切れ、と。
私はそう言われた気になりました笑
言葉のエネルギーが強いので、悩みの種類に関係なく、迷いが吹っ飛ぶ感覚を得られます。
その上で
『女性は強さではなく
弱さを楽しまなくては。』
とか言うんですよ。
これはモテるわ笑
しっかりとした強い男性から好かれるのわかるわ。
シャネルには『歴史に名前を残したい欲求』は全くなかったと思います。
でも、人生全てを使って彼女が体現した『時代の最先端すぎる女性像』は
強すぎて、
今も誰も追い付けない。
精神力と、恋愛力と、
『嫌いなもの』を純粋な創作の原動力にしてしまえるセンスと、
弱さを含めた女性らしさ、
を最大限に生かし切って
最後の1日まで生き切った人なんだ、と感じました。
前半に書いた私の
『星座になりたい欲求』がぼやっとしすぎて急に恥ずかしくなってきましたが、
「本気で星座になりたいのなら
なればいいじゃない、」
今、心の中のマリー・アントワネットが
そう言ってくれたので、
私はそれを目標にブレずに少しずつ
若宮(まずは自分自身、明から)を育てていこうと思います。
追記:
後で調べると私の観たアニメは
『火の鳥・鳳凰編』だということが判明。超有名作品でした。
人物が猫の『銀河鉄道の夜』とか『タッチ』とか、名作80sアニメは
子供の頃に
父が録画してくれていたものを何度も観た思い出があります。
父は今で言う天才系の博識すぎるライトオタクで
アニメやドラマ、スポーツ、映画から音楽、バラエティーまで、気に入ったものは何でも録画→繰り返し視聴する人でした。
(私が80sものにやたら強いのはこのせいもあります。)
先日アベマTVで確認したところ
タッチの最終回手前の
須見工戦のキャラの台詞は
ほぼ全て、覚えていました。
(野球好きだった父自身が好んだ作品)
台詞の意味が分からなくても、完コピできるのが子供(幼児)です。
この『須見工戦台詞完コピスキル』を何処で生かせば良いのか未だに分かりませんが、
とにかく父からの洗礼と恩恵を受け取っていますね。
タッチについてはまたいつか、改めて書きたいです。
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