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【取材】 Lisa13さん 右手がない私がギターを弾く

義手ギタリストのLisa13さん。
生まれつき右手首から先がほぼない。
私が会ったのは池袋のとある貸しスペースで、雑居ビルの中の一部屋を撮影に使わせてもらった。

「はじめまして!」と礼儀正しく挨拶し、颯爽と取材準備をするLisa13さん。右手は少しも隠すこともなく、黒いTシャツで登場した。
言われなければ一瞬、右手に気付かないくらいだった。

明るい彼女はアーティストとしての自分が大好きで、音楽のためなら多少の労力は厭わない。そんな強い気持ちが言葉からグングン伝わってきた。
過去には東京パラリンピックでの閉会式で活躍し、義手ギタリストとして注目された。

「右手を見せてもらえますか?」と声をかけ、写真を撮らせてもらう。手首の先が丸くなり、微かに小さく丸く指らしきものが付いている。赤ちゃんの足のように見えた。

「私、学校でいじめられたことがなかった」と話していた。周りと同じように何でも挑戦した。

派手なルックスも幼い頃から。ツインテールでカラフルな色合いの服装で幼稚園に通った。そのファッション性が子ども時代の彼女を守ったのかもしれない。中学生になると、手作りの義手を装着し、思う存分ギターを弾いた。これさえあれば、いつでもパンクの世界へ飛び込める。

最後に記事にも書いたが、右手に障がいがあろうがなかろうがLisa13さんには関係ない様子だった。それよりも音楽、音楽、音楽…..。あれだけ打ち込めるものがあるのだ、何の心配も迷いもない。




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ライター・イラストレーター 飯塚まりな
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