アメリカで入院するならこれだけは持っていきたいたった一つのもの
考えてなかった病気や事故、
人間が生きていく中で突然襲いかかる
恐怖の瞬間。
そして
言葉の通じる日本での入院でも心細いのに
気心しれないアメリカでの入院だなんて
わからないにも程があります。
そんなストレスが舞い降りた時のために
アメリカの病院で看護師をしている私の個人的視点から
入院するなら持って行った方が良いもの
おすすめ品たった一つだけ
ここでご紹介させて頂こうと思います。
実際は
アメリカの病院では
全く何も持っていかなくても入院期間を過ごせます。
パジャマの代わりに病院のガウンを、
歯ブラシや歯磨き粉、ボディーソープやシャンプー
病院によっては脇の下に塗る制汗剤、入歯クリーナーのポリデントや入れ歯装着のジェルまで支給されます。(備品は病院によって異なります。)
寒ければ暖めたブランケットも頂けるし(⇦ここ、ポイント✍️
小腹が空いたらグラムクラッカーやコーヒーも備えてあります。
なので、その環境が気にならない方には手ぶらで行ってもまったく気にならない事でしょう。
ですが、
心細いアメリカの入院生活1秒1秒を心地よく過ごしたい、
少しでもストレスを減らしたい、
なんなら病院ですら最高の環境を作りたい、
そんな方だけこの先をお読み下さい。
私が信じてやまない入院生活に必要なたった一つの物、
それは
ブランケット
です。
40度を超えるアリゾナの夏では
アメリカのクーラーの使用度が日本とは大違い。
弱冷房なんてセッティングはまず存在すらしません。
なので
弱冷房の存在がどれほど大切なものかどんなに説明しても
『そんな意味のないもの要らなくない?』
と一蹴りされる。
(私がそうでしたBy夫)
なので、そんなアメリカで入院して
病院の薄っペラッペラのガウンを着て過ごしていると
寒いのです、とてつもなく。
実際患者さんだけが寒いのではなくて
真夏の砂漠地帯の病院内なのに、医療従事者ですら
長袖のパーカーを着てる人が多いのが特徴です。
何故そこまで寒くするのか・・・?
病院というところは雑菌細菌カビウィルス、
目に見えない大きさの輩がとても多く存在しています。
アメリカは日本よりも退院が早くてびっくりされる方も多いですが
入院が長引くと、かからなくて良い感染症に罹ってしまい、
治療が長引くと生命の危険も増えますし治療費も高騰するので
まず感染予防第一を目的に早い退院を勧められます。
(入院費が元々高いのも理由の一つではあります・・・💦)
それに加えて、小さな外科処置から大きな処置、
怪我や炎症などで皮膚バリアがワイドオープン状態の患者さんも多いのに、
避けたい天敵(雑菌)がとにかく多すぎる。
ただ、
そんな多くの雑菌達にも心地よい温度というのはありまして
それが人間が気持ち良いと思う温度ですね。
だから人間に住み着くのでしょう。(怖っ・・・
でも、低温では生きにくい、とか増えにくいらしいです。
私たちは冬用の服がありますが彼らには無いですものね。
そこが病院が寒く設定されている理由です。
ジョイントコミッションと言う、アメリカで多くの病院を統括している機関が提唱している温度が
Temperature range 72 to 78 F or 22 to 26 C(⇦参考サイト)
でも、個人的な感想から言えば実際の体感温度は18度くらいなので
あまり動きのない方や熱のある患者さんの体感温度は
もっと低いかと想像できます。
寝てるだけで骨まで寒い感覚、
ご想像頂けますでしょうか・・・?
ここで、病棟で温められたブランケットが登場するわけですが
このブランケットがこれまた薄っぺらぺらで
ウォーマーで暖められているのにも関わらず
使い始めて5分もしたら暖かさはどこへやら
魔法のように消え失せるという全くもって使えない代物なのです💦
1日に何度、まだ汚れていないブランケットを冷たくなったからと言われて
ハンパーにぶち込むことか・・・(シンプルに愚痴が出ます)
説明がだいぶ長くなりましたが。
そこで、病院に入院するなら持っていってほしい、
大切な家族やお友達が入院しているなら差し入れして欲しい
ダントツお勧めなのがブランケットです。
ブランケット、とは言っても洗濯機で水洗いできるものが良いです。
特に高級コンフォーターでクリーニングのみなんてのは要注意。
病院という所は、血液やあんな液やこんな液が
自分のコントロールできない範囲で飛び散るところです。
ドクターやナース、採血技師さんも気をつけてはいますが
目に見えないところで、あ、ってこと、本当に多いです。
(すみません💦)
最近のポリエステル素材やフリースのものは、
肌触りがフカフカで心地よいのに
洗濯機でバシャバシャ洗えるものも多いしステキな色も豊富。
そんなブランケットが1枚あるだけで
病院の寒さと、寂しさと、心細さでがんじがらめになっている
患者さんを、心から温められる、
最悪の入院生活でももなんとか乗り切れられる
勇気が湧く助けになると思うのです。
お花やお菓子と違ってブランケットには制限もないですし、
何より、転院や退院の時にも患者さんにかけて置ける、
もしくは膝掛けとして使えるので、荷物にならないと言う特典もあります。
そして温かいブランケットをくださいって
5分ごとにナースを呼ぶことも無くなり
双方共にウィンウィン👍
と言うわけで、アメリカで入院となった時に持っていって欲しい
唯一のものは、
洗えるふかふかブランケット
でした。
アメリカでの入院生活
無いに越したことはありませんが、もしもその状況になったとしても
最悪の入院生活がふかふかブランケットで薔薇色になりますように・・・
そして、とっとと退院できますように
祈っております。
欄外
携帯電話ももちろん持っていくほうが良いです(笑