死を選んだ友だちに
携帯の着信があり、友だちのおかあさんからだった。その時点で不穏な感じがざわざわとしたのだ。
「○○が、、、20日に亡くなりました。。。」
SNSで知り合った人だった。若い頃からメンタルの問題を抱え、トラブルも多い人だった。しかし、一緒にいるときはまるでイタズラな少年のような笑顔を見せる人でもあった。
感受性がとても強く霊感もあったので、生き辛さは人一倍だったと思う。波瀾万丈な人生の断片は聞いたが、全体像はさっぱり分からなかった。
ときに突飛な行動に出て、警察沙汰になることすらあったけど、中身はウサギのように臆病な女の子だった。
過去に何度も未遂をしたけど、その度に生還しちゃったのはもう、わたしは死なない、生きろ、そういうことなんだってわかったから、もう死にませんw
そう言ってたのは最近のこと。
酔っ払って電車に体当たりして大騒ぎになったとき、わたしは遠く離れていたのにわたしのせいにして罵倒したこともあった。付き合いきれんわ。。。
そして数年後「あのときはごめんなさい」って電話が来て、人生を立て直してる途中だった。それから付き合いが再開し、ゆっくりと彼女は再生していった。
美しい糸かけ曼荼羅を作っては写メを送ってきた。
死ぬ気なんかなかったと思う。
けど、人は魔がさすことがある。そして、たまたま全てのタイミングが合ってしまうと本当に死んでしまう。
死の前日には電話で話してた。電話の向こうから猫の声が聞こえて一緒に笑った。んじゃね、またね〜、そう言って別れた。
次の日に着信があったのに、たまたま出られなかった。
その日、彼女は首を吊った。。。
気持ちの整理が付かないのでここに書く。
彼女は多分メンドクサイ人だったと思うが、あまりに純粋で、細い細い弦でかそけき音楽を奏でる人だった。そして、その音楽を受け止める人は少なかった。
わたしに何ができたのか?何かできたとしても同じことだったろう。彼女は楽になったのか?楽になっていて欲しいと心から願う。
自死は周りをも巻き込む。怒りも生む。
きっと友だちは魔がさしたのだと思うし、そんなはずじゃなかったのだと思う。
けど逝っちゃった。バカだな。。。もう話せないじゃんか。。。
どうか安らかに。。。、
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