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ツクルバ上場に寄せて。未来の仲間への手紙。

本日、ツクルバは東京証券取引所マザーズへ上場しました。

これまで関わっていただいた多くの皆様のお力添えのおかげで、今日の節目を迎えることができました。心からありがとうございます。皆様への感謝はここでの言葉では表しきれませんが、同時にこれからに向けて身が引き締まる想いもあります。

上場に寄せた手紙として、下の文章を綴りました。これから出会う未来の仲間、つまり、あなたへの手紙です。
 - どのような想いを大切にしてきたか。
 - あなたとどのような関係を作っていきたいか。

そんなことを書いています。

残念ながらひとりひとりに手渡しはできませんが、お時間あるときに手紙を読んでいただけると幸いです。

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未来の仲間のあなたへ


2011年3月。あの震災の数日後に、僕は肺の病気で入院した。
病室のテレビからは被災地を伝えるニュースが流れ、東京も余震に揺れ、そして僕は何本かの管に繋がれて横になっているしかなかった。世の中が物理的にも、精神的にも、価値観的にも揺れていた。これまでの価値観が焼け野原になっていく気がして、「何か行動を起こさねば」という焦りとも使命感とも言える気持ちが湧いてきたのを覚えている。

退院後の2011年8月、「ツクルバ」は生まれた。
例えば、僕が村上と出会い、想いを語り合い、ツクルバが生まれたように、人が出会い、想いや心を通わせることは、なんて素晴らしいことなんだろう。それぞれの想いを受け止め、それぞれの存在を肯定してくれる場。これからの時代の生き方にとって、「よりどころ」となるのはこういう場なのではないか、と。
そんな場をつくり続けるために、僕らは「ツクルバ」と名付けた。

創業初期。まだメンバー合わせて5人に満たない頃から、将来はSONYやHONDAのような日本を代表する会社になるんだ、とメンバーと話していた。共同創業の理想像として、そして、終戦後の文字通りの焼け野原から時代を作っていった大先輩として、自分たちを重ねていたんだと思う。井深さんと盛田さんがSONYを、本田さんと藤沢さんがHONDAを作っていったのか、と。分かりやすい「神話」に憧れていたのかもしれない。

分かりやすい「神話」も、実は無数の小さな試行錯誤のストーリーの集合体だ、と今なら思う。

2019年6月。マザーズ上場の承認をいただいた。
全メンバーの前でそのことを伝えるとき、一人一人の顔を見て、込み上げるものがあった。メンバーそれぞれの挑戦や葛藤、メンバーの先にいるユーザーの皆さま、これまで支えてくれた取引先の方々、ツクルバを信じて投資をしてくれた方々。これまで支えてくれた様々な人の顔が浮かんできた。

分かりやすい「神話」なんてない。
無数のストーリーによって、ツクルバはここまで走ってきたんだ。それを痛感した。

そして今日。正式に上場日を迎えた。

ユーザーや取引先、メンバーだけではなく、より多くの方々の想いをツクルバは引き受けていくことになる。ランドセルを背負って登校する子どもたちの未来のためのお金や、自分の老後のために、そして孫にプレゼントの一つでもしてやりたいと思って貯めているお金など、様々な人の、社会全体の想いを引き受けて、これからのツクルバは進んでいく。

都心でも地方都市でも、それぞれのチャレンジを受け止めて応援するワークプレイスとして「co-ba」を。ひとりひとりの生き方に合う住まいと出会うために、売り手と買い手の想いを紡ぐ住まいの流通プラットフォームとして「cowcamo」を。これまで展開してきた。

co-baやcowcamo、そしてツクルバという会社自体に共通するものは、創業時から掲げてきた、それぞれの想いを受け止め、それぞれの存在を肯定してくれる場であるということ。そして、その場を通じて伝えたいのは「それぞれはありのままで十分なのだ」というメッセージ。

これまでも、これからも。
そんな場をツクルバと共に作り続けていきたい。

僕がとても好きで、ツクルバのメンバーにも何度も共有してきたTEDのプレゼンテーションがある。想いを持った誰かが、いてもたってもいられず何かアクションを起こし、そこに仲間が集まって、ムーブメントが生まれていく。それがこの「裸踊り」のムービーでは語られている。(なぜ裸踊りなのか、は後でゆっくり見てほしい)

そう、ツクルバのムーブメントはまだ始まったばかり。ようやく今日がスタートライン!と言ってもいい。ここからツクルバという会社を、あなたと共に作るムーブメントにしていけたら、創業者としてこれ以上の幸せはない。

もし、あなたが、事業活動を応援していただけるのであれば、サポーターとして。僕らの提供する価値を受け取っていただけるなら、ユーザーとして。一緒に価値を生み出すことに汗をかいてくれるなら、メンバーとして。そして、身近な誰かにツクルバを伝えてくれるなら、ファンとして。

時には厳しく、時には優しく。
あなたならではの距離感で力を貸してください。

これからも「裸踊り」の中心で踊り続けます。
もしよかったら、一緒に踊ってくれませんか?
いつでもツクルバの仲間とお待ちしています。


共同創業者
中村真広

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上場に際しての想いは、共同創業者の村上をはじめ、ツクルバを共に創ってきたメンバーとの連名のメッセージもnoteで公開しています。



なお、新しいステージで共にツクルバをつくってくれるメンバーを募集しています。募集の詳細は以下のリンクよりご覧ください。





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