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職場のおもちゃメーカーとして、対話の場づくりツール「emochan」を作るまで

職場のおもちゃメーカー(株)KOU 代表取締役の中村です。
(ツクルバの共同創業者・取締役でもありますが、今ここではKOUの中村です。)

本日、対話のきっかけをつくり進行をガイドする、対話の場づくりツール「emochan(エモチャン)」を、法人向けに提供開始しました。

こちらのプレスリリースやemochanのウェブサイトなどで、機能の説明などは十分に書いているので、このnoteではemochanに至るまでの個人的な背景や想いを書いてみます。

コロナ禍で揺さぶられたemochanの道のり

思えばもう1年以上前になりますが、「自分とつながる。チームとつながる。」という本を出版しました。株式会社ツクルバの創業から組織拡大していくなかでの葛藤から、自分の感情や価値観と向き合う大切さ、そして、それらを仕事仲間と分かち合う大切さについて書いた本です。

この本を書く背景には、ちょうどその頃に作っていた「emochan card」があります。まだコロナが猛威をふるう前のことでした。自分の感情を自覚し、それを仲間と分かち合いやすいくするツールとして、トランプ型の感情カード「emochan card」をクラウドファンディングを活用して作りました。プロトタイプとして物理的なカードを作り、それを色々と使ってみて、オンラインプロダクトの企画につなげていこう。そう考えて「emochan card」をつくりました。

トランプ型の感情カード「emochan card」は、今も販売しています。

しかしそんな矢先に、世の中はコロナ禍になりました。オフィスに出社することはなくなり、ガラッとリモートワークに切り替わりました。もちろんemochanを作っている我々のチームも同様です。co-ba ebisuに入居していた僕らは、そこを解約して特定の拠点を持たないオフィスレスなチーム運営に切り替えました。

そして、物理的なカードでプロトタイプしようという方針をやめて、簡易的なオンラインプロダクトをいくつか作り、それを身近な企業の方々に試していただく方針に切り替えました。誰もemochan cardを職場で使う状況ではなくなっちゃいましたからね・・。笑

誰も経験したことのない、世の中全体の働き方の大変化。そのなかで、自分たちもその変化を受ける極小ベンチャーチームとして様々な実験をし、「これからの働く場に必要なものは何か?」に悩みながら、いま世の中が欲しいもの・僕らが作りたいものを考えてきました。

変化する働き方のなかでも、チームのパフォーマンスを出しやすい環境をつくる

働き方が変わりゆく中での悩みの声は、今や調べれば様々なリサーチ結果に辿り着けます。

「リモートワークになって、気軽な雑談がなくなってしまった」
「メンバーとの心理的な距離を感じるようになってしまった」
「コロナ禍での入社メンバーのオンボーディングがうまくいかない」

そんなリサーチの声に、多くの人が大きく頷いていることでしょう。
以前は無意識にできていたことであっても、新しい働き方では意図的にコミュニケーションの機会を作らないと難しくなってしまったなぁ、と世の中のマネージャーは悩んでいる。僕もそのひとりです。

その一方で、疑問も浮かんできます。
メンバーとちゃんと向き合い、コミュニケーションすることは、コロナ禍の前からちゃんとできていたんでしょうか?リモートワークを悪者にして、さもコロナ禍で新たな課題が生まれたように騒いでいないでしょうか?

先の読めない不確実な時代といわれる昨今、事業環境もチームのあり方も、少しずつ変化してきています。事業環境の変化は加速し、流動的な人材活用による多文化の共存、従業員の多様化が進むなかで、それぞれの違いから強みを引き出すリーダーシップ、そして「対話、変化、創造性」を重視するチームづくりへ重心を移すことが求められています。

先の読めない不確実な時代。事業環境、チームづくりも、変わりつつあります。

また、組織サーベイのツールが各社から出てきて、それを導入することも一般化してきました。おかげで以前よりも組織課題を発見しやすくなってきました。しかし、課題を発見した先の「じゃあそれをどう変えていけばいいのか?」というところには、まだまだ処方箋が足らない、というのが僕の見解です。

チームのあり方の変化、そしてチームづくりに向き合うサーベイツールの出現と浸透。その文脈にコロナ禍が重なり、働き方がガラッと変わりつつある。これがいまの職場を取り巻く状況だと思っています。

つまり、コロナ禍と関係なくもともと潜在的な課題としてあったものが、この働き方の変化で顕在化してしまった、といえるのはないでしょうか。

変化する働き方のなかでも、チームのパフォーマンスを出しやすい環境をつくること。これが、emochanと通じて実現したいことです。そのためにチームの対話を促進するツールを提供しようとしています。

そして、ワークプレイスの再構築を目指していく

例えば仕事の場面で、同じ出来事に向き合っているはずなのに、その意味付けが人によって何でこんなにズレるんだろう?と思うことはありませんか?

共通の出来事であっても、どのような価値観と思考で捉え、どのような感情が生まれるか?は人それぞれ違います。互いの見えている景色を交換し合う「対話」においては、「感情」の自覚と共有が鍵となると考えています。

「emochan」というサービス名は、お察しの通り「emotion(感情)」から来ています。感情を切り口にした対話をチームのコミュニケーションに気軽に取り入れてもらいたい!という想いで、愛称「ちゃん」を付けてサービス名にしました。

パフォーマンスを最大化するカギは 「対話するチームづくり」にあり!

僕はもともと建築デザインの出身です。ツクルバでは、創業期からオフィスのデザインやプロデュースなど、オフラインの働く場づくりを行ってきました。

しかし、これからは「オフィスをいかにつくるか?」というオフラインに限定された問いを超えて、これまでのオフィスで起きていた振る舞い、これからの働き方で目指したい振る舞いを分解した上で、オンライン・オフラインを横断しながらワークプレイスを再構築していく必要があると思っています。つまり、我々がemochanでやろうとしていることは、「ワークプレイスの再構築」の一端なのです。

株式会社KOUは、「職場のおもちゃメーカー」と自分たちのことを呼んでいます。そしてKOUは、共同体という意味の「講」から来ています。
締め付けがちな職場環境に「あそび」をもたらし、人と人がつながり合う共同体から本気の仕事が生み出されていく環境づくりを、まずはemochanを皮切りにやっていきます。

改めて「emochan」の概要を

emochanとは、日々の対話のきっかけをつくり、進行をガイドする「対話の場づくりツール」です。

日常的な対話の場をつくるのは、マネージャー任せになってしまいがち。現場主導でチームの対話を生み出すのは、なかなか難しいものです。この課題に対し「emochan」は、今ある機会を活用して「対話」のきっかけをつくり、進行をガイドします。それにより、チームの対話をスムーズにし、パフォーマンスを発揮しやすい環境づくりをサポートします。

emochanは、オフラインでも、オンラインでも、使えますよ!

このnoteを読んでemochanに興味を持っていただけた方は、是非emochanサービスWEBへどうぞ!

そして、emochanは無料トライアルもできます。「興味ある!」という方は、こちらからお問い合わせをお待ちしております!

最後までお読みいただきありがとうございました。
チームの対話をきっかけに、幸せに本気で働ける職場が、世の中に増えますように!
✌️0✌️✌️.✌️.✌️(ピースフルなこの日に)


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