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スクラムマスターをはじめて数ヶ月経ったので振り返ってみる

はじめまして、こんにちは。
Work Well squadでSM(スクラムマスター)をしているmahoです。
今回は8月にSMをはじめてから早くも4ヶ月目に突入したので、その間に得た学びについて振り返ってみたいと思います。

SMになった経緯

元々、SMになる前は「開発組織のメンバー一人ひとりが能力とモチベーションを最大限発揮し続けるための環境づくり」をMissionとしたDev Enableに所属していました。当時のDev Enableでもチームとしてスクラムを導入しており、私が初めてスクラムに触れたのはそのときのことでした。最初は用語の意味もよくわからないまま何となくスクラムイベントに参加していましたが、経験していくうちに理解を深めたいという気持ちが芽生え、幸運にもCSM研修を受講する機会までいただきました。
その後はDev EnableでSMもどきのようなことをやらせていただいていましたが、いろいろなタイミングが重なったり、背中を押してもらったりした結果、気がついたら今に至ります。
こんな感じで、まだまだSMとしては未熟者もいいところですが、いつも周りのみなさん(特にチームのメンバーや先輩SMたち)に助けてもらいながら、少しでも成長できるようにがんばっています。
前置きが長くなり恐縮です。ここからは本題の通り、私なりの学びや気づきを共有できればと思います。

よくなってきたこと

SMをやりはじめて、私なりに成長してきたかな?と感じたことについて考えました。

正解は試行錯誤の先にしかない
これは一番最初にぶつかった壁でした。チームが組成されてしばらくはスクラムイベントをはじめとして、こういったケースではこれをやるべきといったマニュアル的な情報を探しがちでした。何が正解なのか確信が持てない状態に大きな不安があったので、わかりやすい答えを得て少しでも安心したかったのだと思います。
ただ、スクラムガイドにもHowについてはほとんど書かれていないように、チームにとって何をどうやることがよいのかという答えは、自分たちでトライしながら見つけていくしかありません。この気づきは、スクラムにおける検査と適応の重要性をより強く実感するきっかけになりました。

必ず仮説を立てる
SMになってから私の中で顕著に変化したと思うのは、何かアクションを起こしたいときに必ず目的を定め、仮説を立てるという意識を持てるようになってきたことです(先輩SMたちに毎回質問されて鍛えられています……!)。至極当然のことではあると思うのですが、目の前の作業に夢中になると、つい意識の隅に追いやってしまっていることが多々あります。
トライしたことがよかったのか、あるいはそうでなかったのかを適切に振り返るには、判断軸となる目的と仮説が必要不可欠です。特に定量的に効果を計測することが難しいもの(SMが取り組むことには多い気がします)に対しては、事前に仮説を立てておかないと、何となくよくなったかも?何となくうまくいかなかったかも?とふんわりした結論で終わってしまいます。そうなると次のアクションを生み出すのが難しく、どうしても継続的な取り組みに発展しないままフェードアウトしがちでした。
また、目的と仮説を用意していれば、このアクションをやりたいという理由を説明できるので、チームへのアクションの提案がしやすいという利点もあります。
今後の目標としては、試行回数を増やしながら、より確度が高く、距離の長い(現状から数歩先を見据えた)仮説を立てられるようになることです。

今後の伸びしろ

振り返ってみると反省点のほうが圧倒的に多かったです。挙げだすとキリがないので、その中でも特に改善の優先順位が高いと思った課題を取り上げます。

自分もチームメンバーの1人である
これが1番大きな課題でした。SMとして気負いすぎたり、俯瞰することを意識しすぎてしまい、距離感を測りかねてチームから10歩くらい引いた場所にいた気がします。
よく悩んでいたこととしては、SMの帽子を被って発言するのであれば、気づきを与えるものでないとと思い込み、結果何も言えなくなるというような状況がありました。今もまだ矯正中ではあるのですが、SMもチームの一員なので、メンバーとして振る舞ってもよいのだとハードルを下げてみることを意識しています。たとえば、SMとしてのするどい指摘は難しい場合でも、メンバーとして素朴な疑問や確認をするのはできそうといった具合です。そうやって小さな成功体験をもっと積んでいきたいと思う一方、チームに気づきを促す役割が果たせるよう鍛えていくつもりです。

熱量の差を埋めていく
チームをよりよくするためにできることを考える時間は、SMのほうが他のメンバーよりも多いはずだと思います。時間を使った分だけ良くも悪くも熱が入りやすいので、そのままの熱量でアクションを起こすと、メンバーとの間に熱量のギャップがあり、から回ってしまうことがありました。最初、私はその熱量が同じになるタイミングを待つことによって、ギャップを埋めようとしていましたが、狙ったタイミングがいつくるのか(あるいはいつまでもこないかも)は待っているだけだとコントロールできません。このとき、熱量の差を自然に任せて埋めようとするのは、あまり得策ではないと気づきはじめました。
これを改善するためにトライしたいことのひとつは、前述した課題に関連しているのですが、チームに対して透明性の担保を心がけるということです。今まではある程度完成に近いアウトプットを出すべきだと思い込み、私がどういう課題感を持っていて、何をしたいのかという過程を自分1人、あるいは閉じた場所で進めてしまいがちでした。
透明性をあげるために、情報を開示することやメンバーを巻き込んで物事を進めていくことは重要であるし、それは並行して一方的に提案されるよりも共有するものが増えるので、熱量の差を埋めることにも効果があると考えています。

さいごに

他にも振り返りとして書きたいことはたくさんあったのですが、こうしてみると本当に当たり前のことしか書いていないなと恐縮する気持ちです。まだまだ1人前のSMです!と名乗るにはほど遠いので、少しずつできることを増やせるようトレーニングしていきたいと思っています。
あらためてチームのメンバーや先輩SMには、いつも見守っていただき感謝しています。来年はもっとSMとして成長するために邁進してきたいです。

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