ジブリ作品の適齢期をまとめる
世代を超えて、世界中で愛され続けるジブリ。
今では親から子へと伝わり、もはや人生で必ず通る道の一つにはなっているのではないでしょうか。
ですが、作品の内容や監督によっては、理解するのが難しい、
倫理的に子供に見せるかどうかなど、
観るタイミングが分からない作品もあるのではないでしょうか。
そこで、ジブリ作品を"ほぼ"観た私が、独断と偏見で適齢期をまとめてみました。
では、早速いきましょう。
幼児期 : 1歳〜6歳
となりのトトロ / 1988
崖の上のポニョ / 2008
初めてのジブリは、トトロ一択でしょう。
そのまま次はポニョを見ることになるかと。
この2作品に関しては説明不用だと思います。
アーヤと魔女 / 2020
人によっては怖いと感じるシーンがありそうですが、
こちらも幼児期に見せても大丈夫かと思います。
むしろこのくらいの年齢が1番楽しめるかと。
魔女の宅急便 / 1989
紅の豚 / 1992
4〜6歳くらいになったら、
魔女の宅急便や紅の豚を観るのが良いと思います。
魔女の宅急便は特に女の子は楽しいと思いますし、
難しくありません。
紅の豚は乗り物好きな男の子に良いかもですが、笑える内容もあったりするので全般的に楽しめると思います。
大人の恋愛部分は理解出来なくても全然平気で面白いし、親も一緒に観れる作品かと。
おまけに、
猫の恩返し / 2002
個人的には、耳をすませばを観てから猫の恩返しを見てもらいたいですが、内容的は幼児期に観た方が楽しめるかもしれません。
この辺は皆さんのジブリ偏愛で選んでもらえたらと思います。
2. 児童期 : 7歳〜12歳
天空の城ラピュタ/ 1986
まずはこの冒険活劇の大傑作、ラピュタを見せるのが良いと思います!
借り暮らしのアリエッティ / 2010
シンプルなお話ですし、小人の世界観は小学生くらいが楽しいと思います。
平成狸合戦ぽんぽこ / 1994
愛らしい狸たちによる人間への抵抗は、
環境破壊や動物への愛情も学べる映画かと。
小学校低学年辺りでこの3作品を見せるのが良いかと思います。
千と千尋の神隠し / 2001
ハウルの動く城 / 2004
小学校高学年になったら、
千と千尋とハウル辺りを見せるのが良いと思います。
両作品ともにもっと早く見せても良いかもですが、
低学年だと怖い描写もあるので印象が変わってしまうかもしれません。
3. 思春期1(中学生):12〜15歳
思い出のマーニー / 2014
ミステリアスな部分を考えると、
中学生くらいが良いかと思います。
もののけ姫 / 1997
もののけ姫は、中世の日本が舞台や言葉遣いの難しい部分もあるため、
ある程度の歴史の知識があった方が楽しめると思います。
風の谷のナウシカ / 1984
ナウシカも児童期に観ても楽しめると思いますが、舞台設定の理解と、
ナウシカの健気さに感動出来るのは中学生くらいからの方が良いかもです。
耳をすませば / 1995
THE思春期な映画。
異性を意識し始めた頃に観るべき教科書的な存在です。
ただ、小っ恥ずかしい印象と受ける人もいると思うので、
その場合は成人期に観ると微笑ましく感じられるかと思います。
4. 思春期2〜青年期(高校生〜大学生): 16〜22歳
火垂るの墓 / 1988
火垂るの墓を小学生の頃に見せる学校は多かったかもしれませんが、
正直ただのトラウマにしかなりません。
もっと理解出来る歳になってからの方が心に響く作品だと思います。
ゲド戦記 / 2006
差別やドラッグなど、人間の闇を描く描写は現実と通ずるものがあり、
もうすぐ社会に出ることを意識した頃に見るといいかもしれません。
On Your Mark / 1995
6分のMusic Videoですが、色々考えさせられるOn Your Mark。
何度も何度も見返していくと見えてくるものがあるような作品です。
単純に楽しむより、考察することを楽しめる年齢が良いかと思います。
海がきこえる / 1993
ジブリで一番エモい作品なので、
大学生くらいで見るのがベストだと思います。
5.成人期 22~29歳
コクリコ坂から / 2011
学園物ではありますが、昭和の時代背景と複雑な環境であるために、
大人になってからの方がすっと頭に入ってくるかと思います。
ホーホケキョ となりの山田くん / 1999
社会の荒波にもまれ、人生に疲れた時に何も考えずに観ると、
心が少し軽くなる作品かもしれません。
おもいでぽろぽろ / 1991
結婚や転職。人生の転機になりそうな時期が良いかと。
また、小学生の頃の記憶が薄れる前に見ておくと心に響くかもしれません。
6.壮年期 30~40歳
かぐや姫の物語 / 2013
日本芸術に触れるような作品なので、大人になってから味わう「竹取物語」として鑑賞するのが良いかもしれません。
風立ちぬ / 2013
生きるとは、人生とは、
深く考える時期を迎えたとき、
風立ちぬは寄り添ってくれる作品だと思います。
7.番外編
レッドタートル ある島の物語 / 2016
正直ジブリ作品として観るものではないと思うので、
適齢期から除外しました。
君たちはどう生きるか / 2023
この作品は、抽象的でありつつも解釈がとても難しい作品です。
ただ、次世代に向けたメッセージだったり、
ジブリ作品のオマージュが詰まった集大成的な要素があるので、
ジブリ作品をひととおり見てからが良いかもしれません。
いかがでしたか。
こうやってまとめると、
宮崎ジブリは若者向けで
高畑ジブリは大人向けなような気がしております。
また、このお二人以外の監督も個性があって
年齢的にピッタリな時期があるかと思います。
これはあくまで個人の偏見でまとめたものですし、
基本的にいくつになっても楽しい、
何度でも擦れるのがジブリです。
皆さんのご意見など是非お聞きできれば幸いです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?