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cafeの本質を見失わない

以前、cafeとはとういうお話をしました

cafeとは空間を売るものだと私は言ったと思います

そう、なにを食べたか、飲んだかが重要なのではなく

その場所に行ったということがお客様の中で重要視されているんです

より良い空間、もしくは世界観というべきなのかもしれない

さて、なぜこんなことを言い出したかというと

ついついやりがちな簡易化について思うところがあったので

書き出しておこうと思ったのです


ありがたいことに売り上げが上がり続けてるんです

けどスタッフ不足

ここはなぜだかどこのお店もこの反比例になるんですよね

忙しくなればなるほど、働くスタッフが減っていく

いやいないから忙しいのか、もうわけがわからなくなってくるんです

だから求めてしまう

いかに、作業、業務を簡易化できるのか

一日に働いてくれるスタッフが少ないのであれば、もちろんひとりひとりが抱える仕事量って多いんですよ

あんなゆったりしてるcafeでなにが忙しいの?

そんな質問きたら。。。

とりあえず一緒に働いてみようかって言っちゃうかも

いろいろ割愛したとして、営業が始まったら、

お客様を迎え、メニュー、お水、今はアルコールスプレーもですね

を持っていき、説明をし、オーダーを聞く

もらったオーダーを作りながら、お客様がきたらまた同じにお出迎え

店内にいる方々にお水をくばり、追加のオーダーを聞き、お会計と言われたらお会計、帰られた後の片付け、その合間に洗い物、仕込みをする

これが、ざっくりとした一人でこなす営業中の仕事内容です

え、楽じゃん。って思う方、とりあえず一緒に働きましょう

この作業を毎日100人以上をこなしたとしたら、意外にしんどいんです

だって一人ですから、この工程がすべて同時にかぶったとしたら

お客様の来店、店内の人に呼ばれる、お水くれって言われる、料理がでてきて持って行かなくちゃいけない、お会計でレジの前にいる

よくあることだけど、カオス状態です

だからいかにこの作業工程を楽にするかを考える

自分のためでもあるし、お客様に無駄なストレスを与えないために

まずはお水のセルフサービス化。ありがちなやつですね

cafeって仕事をしに来る方が多いんですよ。それからもちろんお友達や恋人とおしゃべりに来る方

意外にお水を足しにこられるのを嫌がるというかタイミングってあるじゃないですか

だったら自分のタイミングでお水を取りに行かれたほうが、お互いにwin-winだと気づいたんです

やっぱりセルフ化って楽になるんです。そりゃそうですよね

やっていたことをお客さんにやってもらってるんだから

だからついついいろんなことをセルフ化したくなる

いろんなことを合理的に考えてしまう

すべてを無駄なんだと感じてしまう

例えば、コーヒーミルクや、砂糖、ストローなどなど

まさにそこまでのセルフ化を考えていたんです

けど思いとどまった

そこまでしてしまったら

お店の世界観が崩れてしまうのではないのだろうか

チェーン展開されてるcafeとかわらないのではないだろうか

cafeは空間そのものだから

そこにおいてあるものすべてが、もしくはスタッフですらレイアウトの一部

空間を売ってるのに、テーブルにおかれた、スティックシュガーやミルク

それはおしゃれではない。空間にそぐわない

一枚の写真のように切り取ったその画は美しくない

そう気づいたんです

つい人は楽をしたくなる、やってもらえるならやってほしい

けれどそれは、エゴでしかない

入ってきた瞬間、人はその空間の印象をもつんです

いかに世界観に引きづりこむか

またこの空間に自分をおいておきたいと思わせるか

言い方が失礼ですが、ここにいる自分が素敵なんだと思わせ

こんな場所を知っているという優越感

これがリピーターを生み、さらには新たな人をつれてくるのです

だって人に教えたくなるじゃないですか

自分の感じる優越感を満たすために

だからすべてを簡易化してはいけないんです

残しておかなくてはならない無駄な作業といっておきましょうか

それが空間を生み出す一部として必要なこともあるから


さぁ、今回も長くなってしまいました

簡易化、セルフ化についてのお話をさせていただきました

cafeは空間そのものが売りものであり、世界観が大事なこと

なんでも簡易化させてしまうとチェーン展開しているお店と変わらなくなってしまうこと

世界観を壊さないために必要な無駄は残しておこう

という内容でした

最後までお付き合い頂きありがとうございます

お店のためにも、お客さまのためにも

よりよい環境を作っていけるように

頑張っていきましょう

さぁ今日も一歩前へ

素敵な朝です

良い一日をお過ごしください



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