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つよいタイトル よわいタイトル
そんなの ひとの かって
僕もそう思います。
でも最近、
「結局生き残るのは強いもの」という
話を聞いてから、強さについて考えています。
マガジン→編集3年目の!
僕が主に編集するのは、ビジネス書。
先日ある大型書店に行って、様々なビジネス書を「強いか? 弱いか?」という目で眺めてみました。
そのとき、気づいたことがありました。
それは、強い!と僕が感じたタイトルには、
「攻める系」と「堂々系」があるということです。
まず、「攻める系」
読者に向けて、何かを強く訴えるタイトルは「攻め」の姿勢を感じました。
たとえば、
『1分で話せ』
『頭に来てもアホとは戦うな!』
『君たちはどう生きるか』
など。
読者への分かりやすい命令口調、あるいは呼びかけです。
それから、
『瞬読』
『神メンタル』
『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』
あえてオーバーな表現を使うことで、タイトルに勢いが出ている、と思います。
タイトルのほうから、読者に向かって攻めてくるのうな気がしました。
もう一つ、攻める系とは逆方向で強いと思ったのが、「堂々系」のタイトル。
たとえば、
『死ぬこと以外かすり傷』
『天才を殺す凡人』
『嫌われる勇気』
など。
オーバーな表現で、後に続く言葉を修飾しているわけではありません。
言葉の意味で「おっ?」と思い、引き寄せられるように感じました。
そして、これらのタイトルの強さは、著者のスタンス、本のメッセージの表明の強さに由来するのでは、と思いました。
他にも
『教養としてのワイン』
『右脳思考』
『FACTFULLNESS』
など。
どれもタイトルから表すメッセージが明確です。「気になるなら、どうぞ」というような、堂々とした雰囲気を感じます。
ポケモンでいうと、カビゴンを僕はイメージしました。
もちろん、タイトルから強さを感じない本や、個人的に弱いのでは?と思う本の中にもベストセラーになる本はたくさんありました。
しかし、とくに最近は、読者に丁寧に説明しすぎる本、「慮る本」は売れにくいのでは、と感じました。
本の効能や、読者へのメリットばかりをタイトルに出すのではなく、著者の意思、あるいは自信が滲むような本が「強い」のではないか、と僕は思いました。
ただ、「強い」「弱い」はあえて定義せず、感覚的につかんだほうがいい、とも先日の話で聞きました。
あくまで「何となくそう思う!」くらいのスタンスで、これからのタイトルを考えていきたいと思います。
そしてタイトルについては、今読んでいる本、
ブルボン小林著『ぐっとくる題名』
がとても面白いです。