国立科学博物館 特別展「植物 地球を支える仲間たち」
はじめに
本日、国立科学博物館 特別展「植物 地球を支える仲間たち」を観覧してきました。noteを使い始めてみたということもあり、今回は珍しくこれを用いて感想をまとめてみたいと思います。
個人的には「noteの使い方練習」の記事ですので、いろんな機能を使ってみようかと思います。そのせいでリーダビリティ下がるのはご容赦を。
開催概要
会期
2021年7月10日(土)~9月20日(月・祝)
※会期等は変更になる場合がございます。
開館時間
9時~17時(入場は16時30分まで)
休館日
7月12日(月)、9月6日(月)
会場
国立科学博物館(東京・上野公園)
入場料
一般・大学生:1,900円(税込)、
小・中・高校生 :600円(税込)
構成
第1章 植物という生き方
第2章 地球にはどんな植物が存在しているか?
第3章 植物の形と成長
第4章 植物はどのように進化してきたか?
第5章 本当は怖い植物たち
第6章 生命の源、光合成
第7章 目指せ!植物研究者!
以上の7章構成となっていました。
今回取り扱われていた「植物」は、系統分類における“植物界に属する生物”のみでなく、地衣や海藻、ユーグレナ等を含む「形態的に植物に類する生物」を取り扱っているという印象を受けました。
また分野横断的に「植物」に対して多角的にアプローチしていたので、各章がどのような研究分野を取り扱っていたかを以下に整理してみます。
第1章 植物という生き方
◇生理学 ◇生態学
第2章 地球にはどんな植物が存在しているか?
◇形態学 ◇生態学 ◇分類学 ◇系統学
◇生物地理学 ◇生理学
第3章 植物の形と成長
◇古生物学 ◇遺伝学 ◇育種学
第4章 植物はどのように進化してきたか?
◇形態学 ◇分類学 ◇進化学 ◇系統学
◇生物地理学 ◇古生物学
第5章 本当は怖い植物たち
◇形態学 ◇分類学 ◇系統学 ◇生態学
◇生理学
第6章 生命の源、光合成
◇生理学 ◇育種学 ◇園芸学
第7章 目指せ!植物研究者!
◇形態学 ◇分類学 ◇進化学 ◇系統学
◇生態学 ◇生物地理学 ◇古生物学
◇生理学 ◇遺伝学 ◇育種学 ◇園芸学
※第7章においてリストアップされた11の研究分野を充てた
※個人的見解です
会場の様子
以下は会場で撮影した写真に簡単なキャプションを付していきます。当初は記事にしてみようなどとは考えずに撮影していたので、内容はかなり偏っています。
あくまで雰囲気として受け取って頂ければ。
また、当然ながら展覧会のネタバレとなります。
ケサヤバナの光屈性実験。
今回の展示では生きた個体もあります。
世界最大の花「ラフレシア」の模型。
世界最大の花序を有するショクダイオオコンニャクの模型。昨年、筑波実験植物園で開花したものを模したとのこと。2週間ほど前に神代植物公園にて見たものより、中央で突出している付属体が大きい。
こちらはまさかの生体。寿命が長過ぎることで知られるキソウテンガイ(奇想天外)。
水中、水上に葉をつける、異形葉性を観察できる水槽。水中には、たしかブラックモーリーとヒメダカが遊泳。今後発生するであろうコケ等の対応を、かはくはどうするのか。注目したい展示。
南極に生息するカワゴケソウの樹脂標本。
本展覧会では、樹脂標本による展示が多数。
タンクブロメリア大集合といった感じの展示。
ブロメリアの上部には、各種ティランジア(エアープランツ)が生体展示。
モミジバフウの根。
幹に近い部分は癒合して板状になっている。
この展覧会のためにモミジバフウを伐採した美麗な標本。
遺伝子組み換えにより作出された、青い菊。
このあたりは、突然遺伝学の話が出てきて観覧者がけっこう困惑してた。説明パネルはかなり洗練されていたが、それでも情報不足で初学者にはキツそうな内容。
ハエトリソウの巨大模型。
感覚毛ももちろん再現。
食虫植物のテラリウム。
各グループ、メジャーな種が取り揃えてありました。
スピルリナなども生体展示。
以上、雰囲気だけでも伝わればと思います。
夏休みの子供向け展示と侮るなかれといった感じの、生物学を学んだことのある大人もディープに楽しめる展覧会でした。