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いとこの結婚式に行きたくない大学生女の話
2個上の従兄弟が結婚したんです。
学生時代から付き合ってたそうで、私なんか大学生で彼氏なしで親のスネかじりまくりなのに大人だなあ、すごいなぁって思った。
最初に結婚を聞いたときはほんとにそのくらいの感想で、逆を言えばその程度の感想しか出てこないような、そんな関係値。
実際、最後にあったのは多分4年くらい前でどんな声だったのかすら思い出せない。
ところがどっこい、そんな私を結婚式に招待してくれ
浮かばれない短歌置き場
大学の講義中、歌壇賞用にせっせと作ったけど結局なににもならなかった歌。もっとあるけどそれはまた別の機会に。ぎりぎり間に合いました。
棍棒で戦うときが来るのならあなたには死んでいてほしいのだ
十七でナイフを捨てたわたくしの脳裏に煌めく青の炎は
友人の死を詠おうとする僕の伸びすぎた足の爪 真夏日
前髪を押さえる私を殺すよな美しむべき風が吹くので
僕がこの服を着るわけを思考してファストな自己嫌
2020年4月〜2022年4月
『大学生のうた』
にわか雨 jazzを孕んだ遅延証 自由が丘で急行を待つ
ぼけた祖父の目がひらくときチカちゃんになった私の彼に似た鼻
脱ぎすてた人肌の服わたくしの命をわけたの服に、わけたの
血液に忘れ去られた指先の自我を取り戻す動きのこと
親友が結婚するんですなんて口に出すだけで透きとおる明日
洋服の擦れる音だけがしていたミニシアター東中野の
『論理的』
私でも僕でもどなたでもよく