AKB48の昔のライブ映像を見て……
昨日、PC作業中にたまたま、インターネット上でAKB48の昔のライブ映像を見ました。
具体的には、2010年頃の「ヘビーローテーション」のライブ映像なのですが、それを見たとき、単に「懐かしさ」を覚えただけではなく、なんだか……
「初心を思い出すことができました」
というのも、この2010年は、僕が社会に出てお仕事を始めたまさにその年。
そしてちょうど、この年にAKB48も全国的にブレイクし、一気に知名度が上がった記憶があります。
そう、僕にとってAKB48の活躍は、僕のビジネスキャリア初期と丸かぶりしているのです。
当時の「神7」と言われていたメンバーや、それ以外の有名なメンバーが歌い、踊っている映像を見ると、僕もこの曲がリリースされた2010年8月、25歳当時のことを思い出しました。
フリーランス、それも職業は放送作家というそれはそれはとても不安定な職業で生きることになった僕。
この頃は実家に住んでおり、毎日都内にある、当時所属していた事務所に通って、見習い仕事をこなしながら、週1回、そこで開かれる企画会議に参加していました。
当時、事務所から割り当てていただいた仕事の中で、海外に住んでいる方に長時間の電話取材をし、それをもとに資料を作る作業がありました。
僕は元来、電話が苦手で、加えて社会に出たてだったのて、会話がいつもしどろもどろになり、何度も事務所の方から怒られていた。
企画会議でも、「これは企画じゃない」などと、毎回きついダメ出しを受けていた気がします。
お金も全然なかったし、いま振り返っても、不自由で窮屈を感じていたことが思い出されます。
ただ、その一方で、
「一つ一つの仕事に、素直に、そして必死で取り組んでいた」
とも思いました。
1年目の僕は、当然、今よりずっと未熟でした。
でも、未熟だからこそ、わからないことだらけだったからこそ、失敗しながら、不安になりながらも頑張っていた気がするんですよ。
その点、今は、仕事を依頼されると、
「これはこの方向性で、こんな感じに仕上げればいいのね」
みたいに、大体先の展開が読めてしまう。
力の入れどころと抜きどころが事前にわかるから、「帳尻を合わせる」ことに長けてしまったと思うんですよね。
気づけば、クライアントに対して苦言を呈す機会も増えていたかもしれません。
これらは自分に実力がついたことの証左でもあるので、一概に悪いこととも言えないかもしれませんが。
ただ、昔の、1年目の僕はどんなことからも刺激をもらっていた。
今、40歳を迎えて、失いかけていたその姿勢を、昨日、たまたま見たAKB48の昔のライブ映像、それに出演していた当時のメンバーたちの弾ける笑顔から思い出しました。
大事にしていきたいです。
初心って、意外なことから思い出すものなんですね。