本当の自由の国って実は……
自由の国と言えば、代表的な国として挙がってくるのが「アメリカ」ですね。
「フランス」も人種の坩堝なので、そんな風に言われることがあると聞きます。
対して、どこかの国は他人の顔色を伺う人が多いという風潮から、閉鎖的とか、村社会とか言われていますよね。
すごく自由がなさそうなイメージ。
僕自身、その国は出る杭を打ってくるし、集団の中で空気を読めない人は爪弾きにされてチャンスを失う、不自由極まりない国家だと、若いころは思っていました。
ただ、僕個人でいろいろ調べた結果、最近はこの考えが変わってきています。
見方によっては、
「日本こそ世界一自由な国なのではないか」
と思うようになりました。
別に僕は国粋主義者でも何でもありません。
むしろ、過剰に日本を上げている人を見ると、現実逃避しているように感じてしまい、嫌悪感を抱きます。
そうした感情とは別軸で、客観的に考えてみて日本は、個人が世界一好きなように暮らせる国なのではないかと思った次第です。
なぜそう考えたかというと、最大の理由は「学歴」によって将来が決まる確率が他国より低いから。
この学歴には大卒かそれ以外かだけではなく、所属した教育機関で何を学んできたかも含まれます。
欧米を始め各国では、大卒者が就職する場合、一般的にその大学で何を専攻したかが問われ、学んだことと関連しない職種には就くことが出来ないとされているようです。
さらに、大卒とそれ以外とではかなり明確な区切りがあり、企業に所属して高収入を得るには大卒資格が必須だそうです。
日本は、こうした状況ってそんなにないですよね。
文学部を出た人がプログラマーとして就職することも全然あるし、大学を出ていない人が、たとえ会社員でも、職種によっては大卒より給料が高いことも全然ある(大卒者の給料が低すぎるとも言えるかもしれませんが)。
そのときの興味で好きな職業に就ける、これだけでもかなり世界的に自由な国だと感じます。
あとは住む場所。
海外では、治安の良いところに住もうと思ったら、それだけ家賃が上がり、それが郊外に設定されていることもあるので、交通インフラが整っていない場合もある。
日本は、今のところどこも治安が一定レベルで良いので、安全確保のために高い家賃を払う必要はないし、交通の便の良さと治安の良さも両立する。
どこに住んでも大丈夫、これって大きく感じませんか?
仕事も住む場所も選び放題。
しかも東京の生活費は他の先進国の最大都市と比べて安い。
こんな条件の国が他にあまりないとすると、日本はそれだけで世界一自由だと僕は感じます。
こうして住んでいるとかえって見落としがちなことだと思うので、心に留めておくためにも書いてみました。