【悩みのタネ】「比較」について考えてみる

よく、自己肯定感を上げるというか、充実した人生、自分だけの人生を送るには、

「他人と比較しないこと」

が、その秘訣だと言われます。

「人と比較しても無意味だから止めよう」

という意見もありますよね。
僕も、これらの考えは一理あると思っているし、割合、正しいんじゃないかと思います。

ただ、その一方で、




「比較を止めるのは『無理』ではないか」

とも思っています。

人間って社会性のある動物であり、構築したシステム上、他人がいないと生活していけないようになっています。
何かを食べるにはそれを買うお金が必要な構造になっていますし、そのお金を得るには何かしらの仕事をして他人に貢献しないといけなくなっています。

どうしても他者と関わらないといけない以上、その中で一定の基準は生まれるし、その基準があることで社会が円滑になる面もある。

ということは、絶対、人はどこかの面で誰かと比較してしまうんですね。
比較したくなくても、比較から逃れられないようになっている。

そうである以上、僕は、

「『健全な比較』なら、むしろしたした方がいいのではないか」

と考えます。

収入でも、パートナーの容姿でも、所属するコミュニティーでしか通用しないようなマニアックなことでも何でもいいんですけど(持っているスニーカーの数とか)、自分を高めてくれる比較なら、僕はどんどんすべきではないかとも思います。

「収入とか自分やパートナーの容姿を他人と比較するなんてみっともない」

という意見もあるかと思いますが、これに関しては、「姿勢」の問題かなと思います。
これらの比較がよろしくないとされるのは、そこに「嫉妬」とか「憎しみ」の感情が入ってきやすいからだと思っています。

ただ、相手にその感情を抱かず、

「あいつにできるなら俺もできる。よい励みになった」

と、そこからエネルギーをもらったり、前向きに考えられるのであれば、そのような比較をしても良いのではないでしょうか。

「誰とも比較しないで生きる」

というのは、正直、現実逃避に感じてしまうというか、現にそれを言っている人はいますが、それって所謂成功者が多いように感じます。

これまでに散々、比較して/されてを経て、突き抜けた結果、もう回りに自分以上の人がそうそういないから、「比較なんてしないほうがいい」と言えているような気がする。

「比較」によって辛い思いをする人が多いのはわかります。
ただ、ときに比較して、競争していくことで、人生がより面白くなり、望んだものが手に入る可能性が上がることもあるのではないかと僕は思います。



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田中雅(みやび)
読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。