【クラウド会計ソフトfreee】銀行の「開始残高設定」を忘れてしまった場合の対処法
クラウド会計ソフト「freee」で、初年度に「銀行の開始残高設定」を行わずに「年度締め」をすると、同期残高(同期機能で銀行からfreeeに取得した明細の最終残高)と登録残高(freeeの会計帳簿上の残高)が合わないという問題が発生するそうです。
この問題が発生するのは、残高がある既存の銀行口座を個人事業主用の口座として使用し、このいくらかの残高をfreeeに設定し忘れた場合などが挙げられます。
他には、「銀行開始残高設定」に関するメッセージ等が出た時に「後から対処しよう」として放置する、又は「良く分からない」から放置してしまい、メッセージのポップアップをクローズし、「年度締め」を行ってしまった場合などです。
問題は、初年度の年度締めを行うと、次年度は前年度の残高を引き継ぐために、開始残高設定ができなくなってしまうということ。
前年度に戻って銀行口座残高のみを修正することはとても面倒なので、「振替伝票」を使って、一致しない残高について修正する方法をご紹介します。
問題:初年度にしか銀行残高設定ができない
初年度に銀行口座の「開始残高設定」を忘れると、前年度に戻って、正しい前期末残高になるように修正する必要があるとのこと。
設定自身はカンタンで、通常であれば、freeeの[設定]-[初期設定]項目の中に[開始残高の設定]があるようです。
この[開始残高の設定]項目が画面上に表示されない場合は、前年度締めを行った可能性が高いそうです。詳しくは、freeeヘルプセンターの「[設置]-[初期設定]項目の中に[開始残高の設定]が無い」をご参照ください。
この場合、前期データをリセットして修正するという方法になるが、これでは登録されていた会計データがすべて抹消され、復元できなくなる。
これって、めちゃ辛い。。。
実際、仕訳をたくさん入れてしまった後で、前年度に戻ってデータをリセットし、さらにまた仕訳を入れるなんて非効率的なことはやってられない。
ここで、振替伝票を使って、修正したい勘定科目のみを修正します。
解決法:振替伝票を使って不一致金額を修正する
仕訳は、次の手順でカンタンに入力できます。
1.メニューバーの「確定申告」-「申告の準備」から「振替伝票」をクリックします。
2.日付を期首、借方には修正したい銀行口座を、貸方には事業主借(この一致しない金額が事業に関係ないものであるため)、金額欄に修正したい金額を入力します。
備考欄には「期首残高が不一致のため、その修正処理」等、修正内容を記載し、登録ボタンをクリックします。
入力後、総勘定元帳又は仕訳帳等で、修正した銀行口座の残高(freeeの登録残高)が同期残高(実際の銀行残高)と一致しているかを確認します。
まとめ
振替伝票は、会計処理をする中で、仕訳帳に記載された取引を修正したり、調整したりする場合に使われるので、このケース以外でも使えます。
ですが、仕訳帳の金額が合わないからといって、むやみにこの振替伝票を使って残高を合わせることはできません。
上記のように、明らかに修正が必要な場合かつ修正理由が明確な場合にのみ使用できると思います。(自己責任でお願いします!)
ご参考になれば幸いです。