なるべく、まんべんなく、いろんな分野の脳ミソを使えるように。
シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.9
ヒトの脳には「可塑性」という性質があり、よく使うニューロンの回路は処理効率が高くなり、あんまり使わないニューロンの回路は処理効率が低下するそうな。
例えば、「自分の住んでいる場所から長野県の善光寺まで行く」と決めたとして。その時あなたの頭にパッと浮かぶのは、車の高速道路地図ですか?それとも電車の路線図ですか?
私はペーパードライバーなので、断然電車の路線図が頭に浮かびます。とりあえず長野新幹線だな、とか。「鉄道利用の移動」という考え方のニューロン回路が、圧倒的に処理効率高いのでしょう。車で行くとしたらどうなるか?は、全く頭に浮かびません。
逆に、日々車移動がメインの人なら、車移動の場合のシミュレーションは一瞬でできることでしょう。どこそこから高速に乗って、だいたい何時間ぐらいだな、とか。そしてむしろ電車移動のイメージはつかみにくいと思います。
そんな風に、「こっちはパッとわかるけど、こっちはさっぱりイメージ沸かない」みたいなことが、意外と人間、たくさんあるのです。それは、ここまでの人生で、「そのニューロンの回路をどれだけ使っているか/使っていないか」で決まるのです。
電車か車か?程度の話ならいいですが、学校での学習内容や、日々の暮らしに必要な生活技能の範囲で「さっぱりイメージ沸かないから、できない」をたくさん抱えていると、子どもは明らかに苦労することになってしまいます。
なので、脳が育ち盛りの幼児~小学生時期は特に、偏った脳の使い方にならないように注意したいものです。なるべく、まんべんなく、いろ~んな分野の脳ミソを使う機会を提供して、バランス良く育っていって欲しいのです。
しかしその、「なるべく、まんべんなく」を親子間でやろうとすると、ものすごーく難易度高いのですよ。これまでもいろんな過去記事で書いてきましたが。
人間、好き嫌いも得手不得手もあるのだから、子どもにとっての身近な大人が両親2人しかいなかったら、「偏り博覧会」みたいな子どもに育っちゃいます。いえ大袈裟ではなく。
なので、「いかに子どもがいろ~んな大人と関わる機会を確保するか?」が重要。習い事いっぱいするとかそういうことではなくて。地域活動に参加していろんな大人と関わる機会を作ったり……もう、学校なんて、勉強の中身というよりも、「いろんな先生に出会う」ことにこそ意義がある!と考えていいかも。合う先生、合わない先生、いろいろいて、だからこそ価値があるというか。自分の親とは、全っっっ然違うタイプの大人と出会うことにより、「普段はあまり使っていない分野のニューロンの回路を使うことになり、その部分の処理効率がアップする」かもしれないので。
で。
パズル参加者や、ナゾトキ参加者の子どもたちからすると、私自身も「親以外の身近な大人」に当たります。なので、なるべく、「普段は使ってなさそう~な脳ミソの使い方」ができるように、パズル教室の教材ツールや、オンライン講座の内容をあれこれ考えています。
子どもは柔軟なので、「そんなこと、考えたこともない!」みたいな課題を与えても、わずかな時間で要領を得て、ニューロン回路の効率を劇的にアップさせてたりします。
そうした瞬間を目の当たりにするにつけ、子どもたちにはとにかく、いろんな経験をしてもらいたい!と、決意を新たにします。
私が自作の問題にこだわる理由はこれかもそれません。
……それで毎月ヘロヘロになってたら本末転倒な気もしつつ(汗)
これからもよりよい教材開発に勤しんでいきたいと思います。
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シリーズ「パズル教室の現場から」、過去の記事はこのマガジンにまとめております。
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