子どもの「会話力」や「表現力」を育てるには。
シリーズ「我が子育ての現場から」
~No.9~
結論から先に言うと、
「どんな意味不明なおしゃべりでも、子どもが何かしゃべり出したらウンウン頷きながらしっかり聞く」
これに尽きます。
逆に言うと、これができないくせに、
「うちの子、なかなかしゃべらなくて」とか、
「うちの子、作文が書けなくて」とか、
グダグダ悩むんじゃ、ありません!と、思います。
まずは、聞く。
大人が、聞く。
しっかり、聞く。
頷きながら、聞く。
子どもの話を、受け止める。
そこからです。
お母さんはものすごくよくしゃべる人なのに、
子どもは全然しゃべらない~
みたいな親子、わりといます。
親:これがいいの?
子:…………。
親:それともこっち?
子:…………。
親:じゃ、これにしとこっか。
子:…………。
親:いいよね?
子:…………。
……みたいな会話状況なのかな~と推測。
子どもが自分の言いたいことをまとめて言葉にして発するまでの時間を待つことができず、
結果、子どもがしゃべらなくても、話が進む状況が日常化する、という。
すると、当然ながら、子どもは「話して伝える」訓練が乏しいまま成長していくことになります。
私の感覚的に、幼い子どもは質問されてから答えとなる言葉を発するまでに、大人のイメージの3~4倍の時間がかかるように思います。
ごく簡単な質問内容で、5秒後に答えを言って欲しいようなことを尋ねても、子どもは「う~~~~ん……」と悩んで、15秒後とか20秒後とかに、ようやく何かしら答えたりします。
その、15秒、20秒が、大人にはものすごーーーく長く感じられるのです。
だから、急かす!待てない!先回りして言いたそうなこと代弁しちゃう!そこが、落とし穴。
これを、その都度きちんと待ってあげるだけで、会話力向上・表現力向上のトレーニングは、家の中でかなりできると思います。
なかなか返事が返ってこなくても、子どもが自分で何か言葉を発するまで待つ。
そしてその発言を、しっかり受け止めて聞いてあげる。
「そうなんだね~」
「なるほどね~」
など、いい感じの相槌を打ちつつ聞くとなお良いです。「そっか~◯◯なんだ~」と、出てきた単語を的確に聞き取ってオウム返しするのも良いです。
これを繰り返していくと、子どもは安心して話すことができるようになってきます。
するとだんだん、学校や幼稚園・保育園での出来事を「今日、こんなことがあってね」といろいろとお話してくれるようになったりします(もちろん個人差はありますが)。
「安心して自分の思いを言葉にできる」という、土台となる気持ちが整っていないと、成長してから、積極的に発言したり、抵抗感なく作文を書いたり……というところに進んでいくのは難しいと思います。
そのため、幼い子どもと接する機会のある大人の方は、
「どんな意味不明なおしゃべりでも、子どもが何かしゃべり出したらウンウン頷きながらしっかり聞く」
これを心がけることが大切だと思うのです。
………で。
そのように育てているうちの次女5歳。
毎日毎日、おしゃべりが、やっかましくてたまりません!(笑)
しゃべりまくる次女、しかし何言ってんだかわからない時もあり。
それでも、
「そうなんだね~」
「なるほどね~」
「そっか~◯◯なんだ~」
を、繰り返す日々を送っております……
わりと、忍耐!(笑)
でも、意味不明なおしゃべりって、実はすごく短期間の、「期間限定」だったりします。
存分に楽しんで過ごしたいと思います。
(でもやかましい……)
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シリーズ「我が子育ての現場から」、過去の記事はこちらのマガジンにまとめております。
明日は、またシリーズ「よみがえる過去の私」で何か書きたいと思います。
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