かさなり
思考を奪って欲しかったのに
シラフじゃ冷静過ぎてちっともやなことを忘れられなくって、
多分、お互い、とても不満足に重なった夜だった。
向こうはアルコールを飲みながらだったが、
合流したのがもう25時前、私は明日も仕事、甘い言葉も空気も無く、ただいらついて、寝たくて、「もうあなたに期待もしないし頑張りません」宣言をして、とてもとても不愉快な夜やった。
何も気持ち良くなかった目的を済ませ、いつもその彼とする時に得る満足感が何ひとつ無く、今日は失敗だなと過ぎる。。男性性が心底羨ましい。達成したら自分の中では終われるんでしょ。
ことを終えて喋り出した彼は、とても不安定で、会うまでのLINEのやりとりも不安定だったことを思い出して、不安定な人が目の前に居る事実にどう返答するのが正解なのかしらとぼんやり考えながら話した。朝の目前まで。
愛が無いわけじゃない。情はもちろんある。
結局、私は、生きてて欲しいと願うばかり。