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登山入門者、みたび山で整う。(梅雨入り前の陣馬山から縦走~相模湖まで)

さて。この週末も山に行ってきました。もう3回目。超インドア派、都会派だった昔の私にしたら信じられないけど、ほんの些細なきっかけで飛び込んでみたら、山がすごく好きになった。


今のところは、高尾周辺からスタートすることは共通で、前回からは縦走(単純に上って降りるのではなくて、複数の山にまたがって歩くこと)にチャレンジしている。まだ自分で登山計画を立てるレベルには至っていないので、パートナーが私の体力も考慮して作ってくれている。私が取り組んでいることで言えば法律の勉強もしかり、楽器もしかり、何事も先達の手解きがあるというのが重要だなと、つくづく感謝。ペイ・フォワードでいつか私も誰かを山にお連れできるといいなあとか、思う。


さて、今回は陣馬山に登り相模湖の方へ回ったので、歩いて神奈川まで行ったことになる。延べおおよそ10km位のコース。徐々に、王道のコースから少しマニアック(?)なコースへと進出しつつある。

今回はこんな感じのコースでした。



まだまだ初心者ならではの新鮮な発見が続く頃合いなので、記録を兼ねて書いておく。




気候のこと:暑い日こそ山が優しい

5月28日土曜日、この日は確かこの春の最高気温を更新したんじゃなかったかな。都心で29度くらいまで気温が上がっていたはず。でも、山の中は地面まで届く日光の量が木々でほどよく調節されていて、足下も土でちょうどいい温度になっていて、すごく気持ちよかった。


季節の移り変わりを「寒くてやだなあ」「暑くてやだなあ」じゃなくてニュートラルに感じ取れるのが、沢山ある自然のいいところのうちのひとつ。やだなあ、じゃなくて、ただ季節と気候が変わっていく、体調管理というフィジカルな観点からそこに適応しに行くのが山。

真夏の山はこれから経験することになるけど、少なくとも梅雨入り前の今は、都会のコンクリートジャングルで過ごすのと全然違う!と嬉しくなった。外から押しつけられる暑さ寒さじゃなくて、身体を動かすことで自分の身体が発熱したり、休息して汗が冷えたら寒くなる、そっちの暑さ寒さのことを気にしていればいいんだね。大げさだけど都会生活していると、そういうのってすごく生きた心地がする。

(返す返す、都会で頭でっかちな暮らしを長く続けて弱くなってた頭と身体の接続が太くなる感じがする。スポーツ全般、あるいはヨガとかもそうだと思うけど、自分の身体と頭の接続がしっかりするのって、自分に対する信頼感みたいなのを育んでくれるように思う。)


前日は関東一帯かなり大雨が降ったので、足下どうかしらと若干の不安はあったものの、危険を感じるほどの場所はなくて。ただ山裾の方はかなり雨水が流れ落ちてきているのか、めっちゃめちゃ湿度が高かった!その代わり、ちょっとハードな上り坂で口呼吸してても喉が渇くことなくて、優し~い。

一方で山頂付近の方まで行くと、多分雨水はいい具合に下に流れるんでしょうね、からっとしていて気持ちのいい風も通り抜けて、ぐっしょりかいた汗をすーっと乾かしていってくれてそれもとっても気持ちがいい。


晴天だったので、木漏れ日がキラッキラして本当にきれい~。これって極論、私たちが宝石がキラキラしてきれいって思うのとエッセンスとしては一緒だよね。ジュエリーも好きだけど、誰のものでもなくてただただそこの景色がキラキラしていてきれいっていうのを目で見て楽しめるって、その感性こそ宝物よね。

キラキラ!キラキラ!わぁきれい。
休憩所にて。生い茂った中に踏み入っていく。初回高尾山オンリーの日にはなかった光景。





人の少ないエリアは、ちょっとマスク外しちゃう。


マスク使用に関する新しい見解も出てきた事ですしと、山こそマスクなしが許されるシーンと、今回は人とすれ違うとか、山頂の休憩場所に集まる時間以外は、マスクを外させてもらった。今回は少し人の少ないコースを選んだこともあって、しばらく誰とも会わないで歩ける所もあったので、のびのび。これもまた、人工物から離れて自由な感覚を肌で感じられるチャンス。普通に、登り斜面なんかは息、苦しいしね。

それからマスク外すと土と緑の香りがいっぱい吸い込めて、それもまたよし。

たのしそうなひと。(私)



NEW装備!トレッキングシューズ

記事にして記録をしていないものの、前回初めて縦走を経験して、少しそれっぽい本格的な斜面の上り下りもするコースを歩いてみたら、あ、これはトレッキングシューズあった方がいいなと思い、私にはちょっとお高かったけれど半月ほど前にちゃんとした登山用のものを購入したのだ。ゴアテックスの防水のやつ。これも山の師匠であるパートナーにも相談しつつ、「サロモン」のシューズを購入。今回はこちらで登ってきた。

結論、全然安定感が違う。特に3回目で少しずつだけど難易度の高い所も歩いてみているので、特に雨上がりの今回のようなコンディションだと、粘土質っぽいつるっとした斜面を慎重に下っていくようなシーンもあるので、従来の靴底つるつるのスニーカーでは危なかったかも。

帰宅後はちゃんと泥を落として、陰干ししましょう~。大事に使おう。

じゃん!ニューシューズ。ゴアテックスなので水も入ってこなくて、とても優秀。少し勇気が要ったけど、これはとても良い買い物をしたなぁ。




変わる足下の質感、楽しい

これまた少しコースをレベルアップしたこと、さらに前日が大雨だったことも少し関連するけど、地面の質感がどんどん変わっていくのも面白い。


写真を撮り忘れたけど、上を見上げると「おお・・・」と少々気圧されるような石だらけの急斜面もあれば、落ち葉でふかふかの絨毯みたいになっている箇所、前述のように細心の注意が必要な粘土質のところ。もしくは木の根を足がかりにしてのぼっていくところ。次々に変わっていく足下の質感も、いちいち楽しい。なれないから細心の注意を払うので、気づきやすいのだろう。


聞くところによると、そういう足の裏から伝わる情報をキャッチするため、あえてサンダルで山に登るという人も熟練の登山者の中にはおられるとか。それも身体の感覚を鋭敏に保つことで、きっと得られるものとか整うものがあるんだろうなあと。


まるで現代の飛脚!トレイルランナーも多し

パートナーもひとりの時は走ったりもするそうなんだけど、トレイルランナー人口がとても多い!そもそも走っているし(当たり前か)軽装備でみな短パンで走っているので、姿からすぐにそれと判別がつく。

ひいこら歩いて登るのが精一杯なのに、この道を走るとは、私的には何事かと思ってしまうけれど、できたらきっとすごく楽しいんだろうな~と思う。

圧倒的にここいらの山で出会うトレイルランナーには男性が多いようだけど、もしかして5年後10年後には私も走っているかも・・・?!




とりあえずまだ虫除けはなくても大丈夫だった&服装のこと

今回雨上がりだったし、虫刺され大丈夫かな~、あるいはヒルとか・・・?とちょっと心配だったけど、とりあえずまだ大丈夫だった。これからのシーズンはどうかな。

まあでも、体温調節の観点からも、やっぱりまだ長袖(もちろん通気性のいいやつ)で行った方が吉、の模様。途中はよくても、山頂で休憩するときに結構涼しい。なので、薄手のウィンドブレーカーを持参して正解だった。これは多分真夏でも同様でしょう。




登りは軽快、下りが鬼門

今回のコースでは進歩と課題も発見。個人差あろうけれど、私の場合は自慢じゃないが体重がやたらと軽いので(多分筋肉が少ないだけだけど)、登りはわりとひょいひょいいける。三回目とはいえ多少は慣れてきたのかも。

一方でちょっと難易度高めの下りは、圧倒的に脚の前側の筋肉が未発達につき見事にスピードが落ちる、というかもはやへっぴり腰(笑)2~3度バランスを崩してヘタリと尻餅をつきつつ、慎重に慎重に降りてきた。そして今、脚がバッキバキの筋肉痛。



登山客はだれも眉間にしわが寄ってない

初めて高尾山に行ったときから思っていたけど、山に登って、イライラしているひとって基本いない。すれ違うときにはみんな挨拶をするし、ひとりの人も、家族や仲間と一緒の人も、なんかこう娑婆(?)の色々から一時的に自由になってる感じがする。

まあまだ私は当分やってみたいことが色々あるから、首都圏を離れずに基本ウィークデイはコンクリートジャングルで過ごすことになりそうだけど、バランスを取り戻しに山に行く習慣って、すごく心身の健康にいいなと、既にして感じているところ。



次は夏山かな?

これまでの所、平均すると1ヶ月に1回くらいのペースで登っていることになるので、次は結構夏本番になっているかもなあ。梅雨時は色々と危険もあるので気をつけなくてはだしね。次はどういう景色が見られるのか、楽しみ!

陣馬山山頂からは富士山が見える
馬の象徴的なモニュメントにて。これは天を仰いでいる馬ってこと?お顔立ちが不思議〜。すごい存在感。

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