飼い猫との出会いと飼い猫への愛を語る
私は現在夫と猫との3人(2人+1匹)暮らしだ。
今回はその猫について語りたいと思う。
そもそも
元々私は実家で生まれてから結婚して家を出るまでの22年間、ずっと犬と猫に囲まれて暮らしていたので、犬や猫が居ない生活は考えられなかった。
夫と結婚が決まり諸々話し合っていた時も「落ち着いたら犬か猫をお迎えしたい」と譲らず、新居を探している時も『ペット可』は絶対条件だった。
逆に夫は実家で生まれてから結婚して家を出るまでの27年間、ずっと犬と暮らしていたが、猫は義母が苦手で(一緒に暮らした事がないから怖いらしい)私と付き合い、私の実家の猫と触れ合うまで触れた事がなかった。
なので話し合いの際も「犬ならいいけど猫は不安」とはっきり言われてしまっていた。
諸々話し合いや挨拶、引っ越しも済み日付が覚えやすいからという理由で2020年2月29日に入籍し(余談だがその日は円満離婚の日らしくて入籍直後にそれを知って爆笑した)、しばらくは2人暮らしを楽しんでいた。喧嘩もしたが。
出会い
2020年6月某日
仕事中、外から子猫っぽい鳴き声が聞こえてきた。
でも私は猫不足で幻聴でも聞こえているのだろうと本気で思っており、最初はそこまで気にしていなかった。
…が、5分経っても聞こえる。それも先程より大きな鳴き声だ。
そこで私はようやく「あ、これ幻聴じゃねえな」と気付き、仕事を中断し直属の上司(大の猫好きおじさん・めっちゃ優しい・2019年も一緒に子猫を保護した)と鳴き声の主を探しに外へ出たのだった。
会社の室外機のすみっこに居たので捕獲、ぶるぶると震え怯えた様子ではあるが手を伸ばしても逃げず捕まえたら腕にしっかりとしがみついてきて私は正直その時点で落ちた。
あと昔実家で飼っていた猫にめちゃくちゃ似ていた。
にゃんちゅう(♂、2005没、享年9歳)と1歳にも満たない私
お前、うちの子にならないか??
かわいい
幸いな事に私は部署の中でもまた違った内容の仕事をしているので、居室以外に専用の部屋を持っている。
なのでその部屋に段ボールを置いてそこに猫とタオル、湯たんぽ代わりのペットボトルにお湯入れてタオルでぐるぐる巻きにしたやつを入れた。
昼休みになり会社近くのホームセンターでトイレシーツと子猫用の餌、子猫用ミルク、餌皿を購入してきた。ちなみにトイレシーツは会社で猫が催さなかったのとその後購入した猫用トイレがシーツの必要ないタイプだったので、実家にあげた。
正直怯えてるから食べないだろうなと思っていたけどめっちゃ食った。びっくりするぐらいガツガツ食らいついていて私は泣きそうになった。
その時夫もその場にいて、最初は渋っていたが私が一時的に保護して里親を探すと言ったらそれならいいよと連れて帰れる事になった。
…が、私は最初から里親を探す気は全くなくしれっとうちの子にする気だった。
帰宅後
道中、動物病院で簡単な健康診断とノミ薬を処方してもらってから帰宅し最初にリビングに猫を放ったのが失敗だった。まず猫用のケージを組み立てるべきだった。
猫、ソファの下潜っちゃった。当たり前だけど
夫がチュールやおもちゃで釣っても出てこない。ずっとシャーシャー言っていた。
そりゃそうだ、急に知らない家に連れて行かれたら私だってそうする。
とりあえず猫は放っておいて、猫用ケージの準備だけして夕飯にした。
ちなみに猫用ケージはこちら↓を参考にダイソーで材料を購入し作成した。
夕飯を食べている時、ふと視線を感じて振り向くとソファの下から顔だけ出してこちらの様子をうかがっていた。
触りたいがここは我慢、もう少し近づくまで待とう…こうやって慣れさせていくんだ……ふふふ………
と思っていたのに夫が「あれっ!顔出してるじゃん!!」と手を近付けたのでまたソファの下に潜ってシャーシャー言うようになってしまった。
これだから猫初心者は…(最初に教えなかった私も悪い)
その後色々あって(割愛)無事猫用ケージに入れ、ついでに1人じゃ可哀想だと思いぬいぐるみも一緒に入れてあげたのだがこれがめちゃくちゃ可愛かった。
かわいい(2回目)
その際「仮の名前をつけておこう」という話になり見た目が豆大福に似ているので「“豆大福”はどうだい」と提案したら「可愛くないから却下」と言われた。
ので鼻に鼻くそみたいな模様とあごにちょび髭みたいな模様がちょびちょびっとあるので「“ちょびすけ”はどうだい」と提案したら「それも可愛くないけどまあ豆大福よりはマシか…」と言ってもらえたので
名前(まだこの時は仮名)は「ちょびすけ」になった。
3日後
ちょびすけは最初の3日間は側を通るだけでシャーシャーと威嚇をしてきていたが、それも日を追う毎に頻度は少なくなってきていた。
最初のうちは猫用ケージから出すと真っ先にソファの下に潜ってしまっていたが、少しずつリビングを探検するようにもなっていた。
里親探しの調子はどう?とか言っていた夫も、おもちゃで遊んだりちょびすけが自分の近くに来ると嬉しそうにしていた。
しかも2日目の夜にはスマホで首輪を調べ出していた。
それがこの首輪である。
そして3日目の夜、夫が「今日ちょびすけと一緒に寝たいなぁ」と言ってきた。
私はチャンスだと思い、「まだうちの子じゃないから寝室は駄目だよ」と言ってみた。
すると夫は「そっかぁ…じゃあうちの子にしよっか、おいお前(ちょびすけ)、うちの子になるかい?」と言ったのだ。
こうしてめでたくちょびすけは家族になった。
現在
あれから8ヶ月程経ったが、ちょびすけはすくすくと成長している(現在進行系)。いやまじで。でかくなった。
拾った当初は600グラムしかなかったのに今では5キロもある。でけえ。抱っこすると腰が痛くなるので最近ちょっとだけダイエットを始めた。同時に飼い主は筋トレを始めた。
でけえ……
いやしかし可愛い。
そりゃ可愛いだけじゃなく餌皿ひっくり返したり水皿ひっくり返したりコンロの上に乗ってフライパンひっくり返したり、
人間の食べ終わった魚を捨てようと思って袋探している間に強奪したり爪研ぎ用意してるのに何故かそれを使わずに壁で爪を研ぎだしたり
正直「てめえいい加減にしろや…」と思う事だって沢山ある。
それでも可愛い。
家に来て2ヶ月頃のちょびすけ。かわいい(3回目)
来たばかりの頃はあんなに怯えていたのに、今ではストーカー並みに私や夫の側を離れない甘えん坊な子になった。
我々夫婦(特に私)は子供がとても苦手なので、今の所子供は全く考えていない。
ちょびすけが我々にとっての息子なのである。
ちょびすけへ
ちょびすけ、いつもありがとう。
ま◎の家に来れて幸せだなぁって思ってもらえるようにこれからも頑張るね。
ちょっとヘンテコな顔もムチムチなお腹も甘えん坊な所もすごく可愛いよ。
大好きだよ。
でもいたずらはやめろ
終わり
ちなみにソファの下は3ヶ月ぐらいで潜れなくなりました。