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知らぬ間に築いてた「自分らしさの檻」の中でもがいてるなら・・・

「自分らしく生きる」ことに「自分らしさ」が足かせになる

タイトルは、
Mr.Children  『名もなき詩』の中の一節

❝知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいてるなら❞

という歌詞。
この表現がたまらなく好きだ。


何かに挑戦してみたいと思ったとき、
もっとこんな風になりたい、
変わりたいと思ったときに、

自分の中にぬっと現れて、
ゆく手を阻む「壁」のようなもの。


それが、

「知らぬ間に築いてた自分らしさの檻」
という表現を借りると
射貫かれたような痛快な感覚がするからだ。


私たちは、
過去の自分が選んできたものの積み重ねから
「自分とはこういうものだ」という
「自分像」を作り上げている。


でも、

この過去から築き上げた「自分らしさ」は、
時として、
「自分らしく生きる」ことの足かせになる。

「自分らしく生きる」ことに「自分らしさ」が足かせになる
一見、矛盾とも感じる現象
を、
私なりに考察してみた。


「自分らしさ」には2つある。

一つは、
前述のとおり、
過去から築き上げた「自分らしさ」

もう一つは、
自分がどう生きていきたいのか、という、
「今これから」に委ねられた「自分らしさ」

前者は、
過去という経験・実績があり、
体感として知っているもの。

後者は、
未来への期待・希望をもとに、
これから築き上げていくもの。


往々にして、前者、過去由来の自分らしさは、
後者の自分像を自由に描き、歩み出すことを許さない。


2つの自分らしさの葛藤と、その目的


自分がこれからどう生きて行きたいのか、
どんな自分でありたいのかを思い描く時には、
常に
「過去由来の自分らしさ」に見張られていて、

そんなのは自分らしくない。
そんなのは無理だ。
身の程をわきまえろ。

そんな、
過去をベースとした"検閲"を受けることになる。

たいてい、その検閲官は、
過去の経験という「根拠」を武器に
「まだ見ぬ自分」の「種」を潰しにかかるのだ。


それに屈服しそうになりながらも抗い、
もがいている状態が「葛藤」ということになるのだが、

ここで思い出してほしいのは、
これをやっているのは
全部、自分自身だということ。

あれこれ根拠を持ち出して
檻の中に留まらせようとするのも、
そこに息苦しさを感じて抗おうとするるのも、
全部、自分。

誰から言われたわけでもなく
繰り広げられている、
ひとり相撲なのだ。


そして、
どちらの自分も、
そうすることの目的はただ一つ。


「自分を幸せにするため」。


自分に可能性を感じる自分、
その可能性の芽を摘む自分。

変わろうとする自分、
変わらせまいとする自分。

一見、正反対に思えるような自分自身も、
手段こそ違えど、
自分の為を思って一生懸命やっている。

すべては自分への愛でやっていることに
変わりないのだ。


変わってもいい、手放してもいい


それを踏まえたうえで、
採用してみてほしいのは、

変わってもいいし、手放してもいい、
という考え方。

過去によかれと思って選択したこと、
培ってきた人間関係、
学んできたこと、
取得した資格    
etc…

それらはいわば、
過去の自分にとって必要だったものたち。

今これからを思い描いたとき、

今いる場所
今の持ち物
今の自分自身に
違和感を感じるならば、

それらを手放していい。
今までと違うものを選んでいい。

過去の自分の選択に、
いつまでも従い続ける必要は無い

私たちは常に変わるもの。

過去由来の自分らしさに縛られ、
過去に選んだものしか
これからも選べないのならば、
それは、
自分らしい生き方をしているとは言えない


今の自分にとっての最高を選択する

そこで重要となるのは、
常に
「今の自分にとっての最高」を選択していく、
ということ。


「未来のありたい姿をイメージ」して
そうなるにふさわしい「今」を選択する。

そう教わることが多いのだけれど、

遠い未来のイメージがどうしても難しい、
そんな場合にも、

「今の自分にとっての最高」
「妥協なき今」
という考え方なら
取り入れやすいのではないかと思う。


過去をベースとした自分らしさが
自分自身に及ぼす影響は、かなり強い。
先述のとおり、
経験という根拠、体感実感を伴っているから。

ただ、
自分がどうであったら最高か、
今の自分にとって何が最高か、を基準に、
今これから選択し、
今日からの自分史を
塗り替えていくことさえできれば、
振り返った時には、
それが実績をともなった自分らしさとなる。

まとめ

「思うように生きたい」
そこに今の自分を足かせに感じているのなら、
過去ではなく、
「今」の自分を基準に物事を選び直してみる


重いと感じるものは手放し、
欲しいと感じるものは取り入れる。
欲しい気持ちに素直になる。

過去の持ち物をいつまでも背負い続けなくていい。
過去の自分の意志選択に縛られ続けなくていい。
一貫性がなくてもいい。
飽きてもいい。
変わってもいい。

知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいてるなら❞、

大事なのは、
「今」どう感じているのか。
「今の自分」にとって、どうなのか。

そこに忠実に生きて行く。

それが、あるがままの心で自分らしく生きる、ってことじゃないかな。


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