メガネの修理代を賭けた勝負!

フリテンリーチと麻雀の恐ろしさ・・・

これはちょうど毎回麻雀をやるメンツで慣れてきた時のことである

俺は学校で麻雀メンツでもあるSとぶつかった・・・

Sは視力が悪くメガネをかけている。

お互いの不注意ではあるがSは気が気ではないメガネは片方のレンズだけ枠から外れていた

S「おい!ふざけんなよ!てめぇ、どうしてくれるんだよ!!」Sは怒鳴った!

俺「ごめん、ごめん、でもぶつかったのはお互い様だろ!」一方的にキレるSにさすがの俺も少し言い返した

S「ふざけんな!!てめぇ修理代払えよ!!!」Sは捲し立てた

俺「いやなんで俺が修理代払わなきゃなんねぇんだよ・・」数日前にメガネを修理だか点検に出すと言っていたことを覚えていた俺は納得がいかないまま何で?という思いであった

それでも怒りの収まらないSにめんどくさくなり

俺「麻雀勝負で俺に勝ったら修理代払ってやるよ」

と俺は提案した。Sは「上等だよ!!」と鼻息荒く勝負を受けた

勝負は半荘1回勝負となり、脇の二人には自由に打っていいと告げた

もちろん俺とSの勝負に口を挟まないという条件で・・・

勝負ははじまった

お互い対面同士で始まったこの対決は上家下家の満貫ツモでほぼ目無しかにみえた、お互い鳴いたりしたが他が早くてアガりはなかった

聴牌、ノーテンを繰り返してお互い2000点差くらいの3着4着

南入してついにSが満を持してリーチをかける。俺は回ることとなったその時の手がこちら

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俺は北家、勝負手の状態で赤5pをツモ、5sの現物を切るという選択議もあるが入り方で出ていくSの8pの裏筋の47pが嫌な感じだった。一発デカいのをアガりたかったので1p聴牌をとることはなかった

この状態なら候補としては2p358sといったところだろうか?そば聴牌の36sもありそう、となるとすじの8sだが対面のSはスジ引っかけが好きでもあったので安心はできない俺は小考のすえ4pの壁の2pを打ち出した

すると・・・・

S「ローーーーーン!!!!!」

Sの威勢のいい声が響き渡った

Sの手が開かれる

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S「一発で3900だ!!よっしゃ!!」

よく見てほしい・・・これは並べ替えると

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8pがフリテンである

俺「おい・・・お前さ・・・・」

俺「これ・・8pフリテンじゃね?」これに対しSは

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S「56pと34pは別で作ったんだよ最初は568sから8p切って7p引いた3pの孤立牌のとこに4p繋げて25p待ちだ」(間違い)

俺「それ繋げて258p待ちだろ!!」(正解)

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S「ほかのやつにも聞いてみ、俺フリテンじゃねーから!!」(間違い)

あまりにも強く主張してくるSに当時の俺は急に自信がなくなり周り同意を求めた

俺「これ、明らかにフリテンだよな!な!」

周りの上家下家、二人の反応はなかった「どうでもいいけどはやくしてくれ」

今思えば俺たち二人の戦いに口を挟まない余計なことはしないということを二人は守ってくれていたのかもしれない・・・

結局、Sの強引な主張に折れた俺は3900点を払ってしまう・・・

結果としては3900点が決定打となりその勝負は俺の敗北

麻雀は支払いが成立して次の局や次のゲームに進んでしまえば戻ってやり直すことなどできないのであるこれはフリー麻雀でも一緒だ

翌日俺はこずかいの半分である金額をSの眼鏡の修理代として支払った

悔しくなった俺はありとあらゆる麻雀の基礎本のフリテンの項目を読み漁りやはりフリテンだったことをSに告げる、しつこかった俺にSはめんどくさそうに「ああ、わかったよ・・・」と言った

ただ・・・過ぎ去ったことをウジウジ言っても仕方ないがそういったことに関しては理解しはっきり言わなければいけないという経験にはなった


Sのこれは別で作ったという言葉は今思えば素人にはありがちな答弁だったが実際にフリー麻雀でもこういったミスや主張などにも遭遇するしわざとリー牌をはなしてフリテンをごまかしてくる輩もごくまれだがいる。そういった輩にいいようにされないために相手の手牌や捨て牌に注目するのは麻雀打ちとして上達の一歩になるのではないのだろうか?

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