麻雀の変化
敗北者からズルズル麻雀を続けていた俺だが色々な経験を経て常に4着という椅子からは少しずつ離れるレベルにはなっていた
俺は色々とアガりを覚えてきたころさらなる高みを目指して近代麻雀の戦術などを真剣に読むようになった
当時は雀鬼、桜井章一の無敗伝説がよく特集されていて雀鬼会の真似事をやって麻雀を打っていたやつも友人にいた字牌は絶対に第1打に切らないってやつだ
中でもかなり影響されたのが友人と盛り上がったのが電車のお話である
ある日雀鬼は弟子たちにこう言ったそうだ
「おまえら電車なに乗ってる?」
弟子たちは各々自分の乗っている特急とか急行とかはたまた路線の話をしたそうだが雀鬼はこう返したそうだ
「電車乗るときはよぉ・・各駅停車の電車乗れよ」
「そしてそれぞれ止まった駅で次の駅で男が何人女が何人入ってくるのか予想しろ」
でしたちはポカン?である、俺も初めてそのストーリーを聞いたときはポカン?だった
雀鬼が伝えたかったのは
次の駅に入ってくる人を予想することで麻雀で次に引いてくる牌の変化を予想できる感性を磨けということだった
実際、その記事では雀鬼は電車に乗って次の駅に何人乗車してくるか何人の人が降車するのか男女ピッタリあてたらしいw
急行や特急だと駅を飛ばすためその変化に気づけなくなるとも雀鬼は言っていた
これを毎日続けろというかなり鬼畜な至難であったが田舎に住んでいた俺は電車の本数も少なく駅区間も長いそして何より電車も何駅も乗り継ぐことは年に2,3回あるかわからないくらいだったので断念せざるを得なかった
しかし牌の変化を予想できる感性を磨けというのはかなり自分の胸に刺さった
それからは配牌をもらってから第1ツモでどれだけその後、手牌が変化するかは常に考えるようになった
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