見出し画像

ChatGPTのプロンプトテクニック3選【思考の連鎖/インプットを画像にする/ミドルロスの防止】

お疲れ様です、ゆーまです。

「AIをもっと賢く使いこなしたい……」
「どうすればもっと正確で役立つ結果を引き出せるのだろう?」

その答えは、プロンプト設計にあります。

本記事では、最新のAI研究で注目される具体的なプロンプト手法をわかりやすく解説します。

例えば、問題をステップごとに分解する「思考の連鎖(Chain of Thought: CoT)」や、画像やグラフを使ったデータ視覚化の活用法。

さらには、AIが長文の中間情報を見落とさないための配置テクニックなど、すぐに実践できるコツが満載です。


この記事を読めば、生成AIをパートナーするための知識をキャッチアップできます。


コピペで使えるプロンプトのコツが知りたい人は、「次の投稿から使える!noteで読まれる記事を書くためのプロンプト」をご覧ください。


ChatGPTのプロンプトテクニック3選【思考の連鎖/インプットを画像にする/ミドルロスの防止】

今日からすぐに使える3つのコツを解説します。


思考の連鎖(CoT)

ステップごとに考えるプロンプト手法「思考の連鎖(Chain of Thought: CoT)」は、AIの論理的思考を向上させる手段として注目されています。

思考連鎖プロンプトとは、AI(人工知能)が複雑な問題を解くときに、最終的な答えにたどり着くための論理的なステップを順番に考える仕組みです。

これにより、AIがまるで人間のように考えながら問題を解くことができるようになります。

たとえば、人間が「大学での生活費をどうやってやりくりするか」を考えるとき、いきなり全てを解決するのではなく、次のように段階的に考えます。

  1. どれくらいお金が必要か調べる

    • 家賃、食費、交通費、学費などを計算。

  2. 収入を確認する

    • アルバイトや仕送りでいくら稼げるのかを把握。

  3. 収支を比べる

    • 必要なお金と収入を比べ、足りない部分を確認。

  4. 節約方法を考える

    • 食費を減らす、バイトを増やす、奨学金を検討する。

このように、「問題をいくつかの小さなステップに分けて進める」という方法が思考連鎖プロンプトの考え方です。

AIも同じように、「難しい問題をいきなり解く」のではなく、「小さなステップに分けて考える」ことで、より正確で合理的な答えを出せるようになります。

プロンプト具体例は以下の通りです。

テーマ:
noteのタイトル付けの方法を考えるにあたり、効果的なタイトルを3つ作成してください。
「読者の興味を引くフレーズ」や「SEO対策を考慮したキーワード選び」をテーマにしてください。
#手順
①タイトルの目的を整理してください。
読者の興味を引き、クリック率を向上させる。
検索エンジンでの上位表示を目指す(SEO対策)。
記事の内容を簡潔に伝え、期待感を持たせる。
②「①」の目的を達成するために必要な情報を網羅的に整理してください。
読者層の興味や悩み(例: 副業、AI活用、ライフハック)。
記事の具体的な内容(例: 実践的な方法、成功事例、ノウハウ)。
タイトル内に盛り込むべきキーワード(例: 効果的な方法、初心者向け、2025年最新)。
③「②」の情報を元に、タイトルを作成してください。
タイトル例:
「読者を引きつける!noteタイトルのコツ10選【初心者向け】」
「SEOで上位表示!読まれるnoteタイトルを作る方法【2025年版】」
「反応率が3倍に!クリックされるnoteタイトルの秘密」


インプットを画像にする

AIへのインプットをテキストではなく、画像にすることでより詳細で正確な分析を行える可能性があるとされています。

AIに情報を渡すとき、通常は「文章」や「数値」などのテキスト形式が多いです。しかし、情報を画像としてAIに渡すことで、より詳細で正確な分析ができる場合があります。このような方法は「マルチモーダルAI」という分野で注目されています。

マルチモーダルAIとは?

マルチモーダルAIとは、AIが複数の種類のデータ(モード)を組み合わせて処理する能力を持つことを指します。たとえば、次のようなデータを同時に扱うことができます。
テキスト(説明文や質問)
画像(写真や図表)
音声(会話や音楽)

これにより、AIが人間のように複数の感覚情報を統合して判断することが可能になります。


プロンプト具体例は以下の通り。

昨日の食事内容の写真を解析して、健康的な食生活のアドバイスを教えてください。
出力は、食材の認識結果、栄養バランスの評価、具体的な改善提案の3つの項目でお願いします。」

これでもよいのですが、前述の思考の連鎖をつかって以下のようにするとベター。

昨日の食事内容の写真を解析して、健康的な食生活のアドバイスを教えてください。以下の要件に基づいて具体的な提案をしてください。
①各食事で使用されている食材を特定してください。
例: 朝食の写真からパンや野菜、昼食のラーメンの具材を認識する。
②栄養バランスを分析してください。
例: タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、野菜の量などのバランスを考慮して指摘する。
③改善点や健康的なアドバイスを提案してください。
例: 「野菜が不足しているので、次回はサラダを追加しましょう」や「糖分が多いのでデザートを控えましょう」。
④分析を元に、一日の総合的な栄養バランスを評価し、目標に向けたアドバイスをください。
例: 「全体的にタンパク質が不足しています。次の食事に豆腐や鶏肉を加えてみてください」。


出力は、食材の認識結果、栄養バランスの評価、具体的な改善提案の3つの項目でお願いします。

また、次のような使い方もできます。

こちらの画像をアップロードし、次のプロンプトを入力します。

あなたは優秀な暗号資産のトレーダーです。 このチャートは2024年1月14日までのビットコインの価格推移を表したものです。 このチャートを見て、2025年3月時点でのビットコインの価格を強気・中庸・弱気で予想してください。


結果は以下。

上記の使い方はあくまで自己責任でお願いします。


ミドルロスの防止

「ミドルロス」というのは、AIが長い文章を読むときに、真ん中あたりの情報を見落としてしまいやすい現象のことです。

AIは特に文章の最初(冒頭)最後(結論)に注目しやすい性質があるので、中間部分の情報が軽視されがちなのです。

これは人間も同じ。

たとえば、友達にメッセージを送るときのことを考えてみましょう。

「明日の課題について聞きたいんだけど、途中でわからないところがあったんだ。今日は朝からバイトして、昼は友達とカフェに行ったよ。それから家に帰って課題を進めたけど、途中で詰まっちゃったんだ。」

→ この文章だと「課題の話」と「バイトやカフェの話」が混ざっていて、真ん中のバイトやカフェの情報がよくわからないですし、単純に聞いていてわかりづらいですよね。


ミドルロスを解決するために、プロンプトを入力する際には以下の点に注意してください。

1. 重要な情報は冒頭に書く

AIは最初に書かれた情報を特に重要だと判断するので、最初に要点を伝えるようにしましょう。

「明日の課題について質問があります。途中で詰まったところがあるので教えてください。」

→ 要点が冒頭にあるので、AIがまず課題の話に注目します。


2. 関連する情報はまとめて書く

重要な情報がバラバラになっていると、AIが正確に理解できません。同じ話題は1カ所にまとめましょう。

「明日の課題について質問があります。数学の課題で第3問がわかりません。第3問の内容は◯◯です。XXの公式をつかうところまではわかったのでその先の解き方が知りたいです。」

→第3問についての 関連情報がまとまっているので、AIが理解しやすいです。


3.長い文章は箇条書きや段落で整理

長文になる場合は、箇条書きを使って情報を整理すると、AIがスムーズに読めます。

「明日の課題についてAIにアドバイスをお願いしたいです。
以下の内容を参考に、具体的な解決策を教えてください。
情報は箇条書きに整理しています。

課題のテーマ
・統計学の基礎について学ぶ。
・特に『標準偏差』の計算とその解釈がわからない。
これまでの進捗
・教科書の例題を試したが、計算結果が合わない。
・サンプルデータをExcelで分析したが、エラーが出た。
質問したい内容
・標準偏差の公式と、それをわかりやすく説明した例が知りたい。
・Excelで正しく標準偏差を計算する方法。
・よくある間違いや注意点について

以上を元に、初心者でもわかりやすい説明をお願いします。」

→ 情報が整理されているので、AIが重要なポイントを見逃しにくくなります。

まとめ:ChatGPTのプロンプトテクニック(思考の連鎖/インプットを画像にする/ミドルロスの防止)を使って生産性をアップ

AIチャットツールの性能を最大限に引き出すには、効果的なプロンプト設計が欠かせません。

本記事では、思考の連鎖/インプットを画像にする/ミドルロスの防止について解説しました。

これらの手法を活用することで、AIをより効率的に活用できます。




いいなと思ったら応援しよう!