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2024年を振り返り、2025年を迎える

独立した2021年より1年の振り返りを実施し、次の1年につなげています。2024年も盛りだくさんの1年だったので、ここで整理しておきます。


はじめに

2025年1月1日時点の肩書きは次のとおりです。(*)は2024年に追加されたものです。

  1. SAGA COLLECTIVE協同組合 事務局長

  2. 中小企業診断士 経済産業省認定経営革新等支援機関

  3. 環境省認定制度 脱炭素アドバイザー アドバンスト*

  4. 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究所 リサーチャー*

  5. 駒澤大学経済学部 現代応用経済学科ラボラトリ 外部研究員

  6. 長崎県立大学 客員研究員*

  7. 佐賀女子短期大学 Sajo Future 2030構想実現アドバイザー*

  8. 映画「ら・かんぱねら」を支援する会 副事務長

環境省認定制度 脱炭素アドバイザー アドバンスト

SAGA COLLECTIVEとして脱炭素の取り組みを進めていくにあたり、これまでのノウハウを体系化することを目的に取得した資格です。また、実務責任者である私が資格を取得することで、SAGA COLLECTIVEの脱炭素の取り組みの対外的な信頼性を強化する狙いもあります。
環境省が脱炭素アドバイザー資格の認定制度の整備を進めており、上位から順に「シニアアドバイザー」「アドバンスト」「ベーシック」となります。現時点で「シニアアドバイザー」の認定資格はありません。今後は資格認定の動向を見守りながら、最上位資格の取得を目指しています。

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究所 リサーチャー

佐賀で、エシカルな行動変容を促す社会実証事業を推進していく中で、本事業の事務局を務める慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科のリエゾン的な役割を担っています。
2024年5月に鳥栖市と脱炭素社会の実現に向けた連携協定を締結しました。具体例としては、鳥栖市のサロンパスアリーナ(ZEB-Ready 50%削減)にて、空調AI制御による省エネルギー化の実証実験を進めています。

駒澤大学、長崎県立大学

日本人企業家が国内外で生み出すイノベーションおよびその背景にある企業家(アントレプレナーシップ)教育の実態を調査する研究会の一員となりました。調査研究を進め、共著書籍を執筆しています。順調にいけば2025年内に出版される見込みです。

佐賀女子短期大学 Sajo Future 2030構想実現アドバイザー

地元の大学と企業の良好な関係構築を図り、SAGA COLLECTIVEでのインターンシップを中心とした連携事業を実施しています。地元の産業について学ぶ寄付講座の実施についても協議しているところです。


産:SAGA COLLECTIVE

2024年のおもな活動をまとめました。露出が増え、賛同者が増えてきた手応えはあります。SAGA COLLECTIVEの思想と活動がどうすれば伝わるか、少しずつわかってきました。

伝え方を洗練させて、売上につなげ、財政的にも持続可能な組織にすることが2025年の課題です。

受賞

中小企業支援、脱炭素コミュニティのデザイン、グリーン市場拡大への貢献、それぞれの観点から第三者評価をいただくことができました。
地域の異業種が連携して地域産業の持続可能性を高めるSAGA COLLECTIVEの取り組みは手探りで進んでいます。この方向性でいいのか、自問自答の連続ですが、第三者評価を得ることによって、この方向性でいいんだと思えることができました。どの賞もとても励みになります。

  • 第27回中小企業活性化懸賞レポート 特賞

  • GOOD DESIGN AWARD 2024 受賞

  • 第25回グリーン購入大賞 大賞、環境大臣賞

第27回中小企業活性化懸賞レポート 特賞
GOOD DESIGN AWARD 2024 受賞
第25回グリーン購入大賞 大賞、環境大臣賞

協定

地元の自治体、大学との協定の締結が相次ぎました。協定締結がゴールではなくスタートであることを肝に銘じています。長期的視点をもって、無理のないペースで着実にプロジェクトを前進させていきます。

  • 佐賀女子短期大学と「インターンシップ連携協定」を締結
    (実績)学生インターンをレグナテック、旅館あけぼので受入

  • 福岡県久山町および九州電力と「森林J-クレジットの売買契約」を締結
    (実績)レグナテックにてカーボンオフセットを実施

  • 佐賀県と「豊かな自然を未来へつなぐ森川海人っ森づくり協定」を締結
    (実績)SAGA COLLECTIVEの山づくりを始動

視察受入

名尾手すき和紙の体験やうれしの茶の淹れ方教室など、佐賀の産業を体感することができるワークショップと、SAGA COLLECTIVEが異業種で脱炭素に取り組んできたノウハウをお伝えする講演をセットで提供しています。
視察に伴う移動(バスなど)によるCO2排出量を算定し、カーボンオフセットすることで、視察自体もカーボンニュートラルを実現させています。

  • 佐賀県インテリアコーディネーター協会準備室 様

  • スペインのレストラン「ムガリッツ」 様

  • 九州経済連合会 佐賀地域委員会 様

  • 中村学園大学 栄養科学部 フード・マネジメント学科 様

  • 両備グループ青年重役会 様

中村学園大学 栄養科学部 フード・マネジメント学科 様

出店・展示

地元のイベントでのワークショップの実施や国内外の展示商談会への出展が相次ぎました。次なる取引につながるなど、良縁に恵まれました。

  • SAGAものスゴフェスタ(ワークショップ)

  • 佐賀トヨタキッズラボ(ワークショップ)

  • みやきマルシェ×佐賀県エシカルプロジェクト(企画・運営)

  • SusHi Tech Tokyo2024 ショーケースプログラム(出展)

  • World Food India(出展)

  • 地方銀行フードセレクション2024(出展)

講演(主催者名)

カーボンクレジットのユニークな活用事例として、全国各地で登壇させていただく機会が増えました。
気候変動に対する「当事者意識」、削減活動や環境保全における「現場意識」が共感ポイントなようです。
地域の異業種が連携して、その持続可能性を高めていく試みをさらなる地域や異業種に広げていきたいと、賛同してくださる方も増えてきました。

  • 脱炭素セミナー(佐賀県エシカル先進地域社会実証プロジェクト推進協議会)

  • 購入者とともに学ぶJブルークレジット(国土交通省港湾局、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合)

  • ビジネスセミナー(佐賀銀行、十八親和銀行)

  • 脱炭素時代のブランド構築(福岡市、日刊工業新聞社)

  • 森林J-クレジット活用説明会(宮崎県)

  • Summit 2024 of Social Tipping Points to Achieve Carbon Neutrality(ZERI JAPAN、CEN)

  • 第3回SAGAネットゼロ・コンソーシアム(SAGAネット・ゼロコンソーシアム)

  • 技術講和会(日本技術士会佐賀県支部)

  • J-クレジット創出・活用事例セミナー(近畿経済産業局)

その他実績

佐賀県主催の国際交流イベントの企画・運営を遂行できたのは自信になりました。商品の販売、視察・ワークショップの販売、脱炭素ノウハウの提供の他、地域産業の集合体であるSAGA COLLECTIVEだからこそ提供できる役務がまだまだありそうです。

  • SAGAガストロノミー交流大使の委嘱式「SAGAクリナリーフェスティバル」を開催

  • 「賛助会員」を新設、「旅館あけぼの」が加入

  • 「サステナビリティレポート2024」を公開

SAGAガストロノミー交流大使の委嘱式「SAGAクリナリーフェスティバル」


官:中小企業診断士

補助事業の申請と実行支援が活動の中心です。
コンスタントに案件を頂戴しており感謝の念に絶えません。それぞれの案件の難易度は高いですが、やりがいとプライドをもって一件入魂で対応させていただいています。

2025年も引き続きすべての案件に気持ちを込めて、結果を出していこうと思っています。

  • 農林水産省 加工食品輸出産地確立緊急対策補助金 1件

  • 国税庁 酒類業振興支援事業費補助金 3件

  • 中小企業庁 ものづくり補助金(グローバル市場開拓枠) 1件

  • 佐賀県 佐賀型次世代ものづくり投資促進事業費補助金 1件

  • 佐賀県 中小企業生産性向上支援補助金 1件


学:大学

社会実証事業のリエゾン的役割、地元の大学と企業の架け橋、調査研究と共著書籍の執筆、スポット講義への対応などを実施しました。

2025年はこれらの活動を継続し、書籍の出版や各プロジェクトの実現など、アウトプットを着実に出していきます。


ボランティア:映画「ら・かんぱねら」を支援する会

映画づくりに協力しています。クラウドファンディングのサイトを立ち上げ、500万円以上の寄付をいただくことができました。皆様に深く御礼申し上げます。
おかげさまで映画が無事完成し、2025年1月末よりイオンシネマ佐賀大和を皮切りに順次全国で公開されます。
エンドロールには私の名前も掲載されており、感無量でした。

映画「ら・かんぱねら」

おわりに

自分の「楽しそう、やりたい」という気持ちに素直にしたがい、行動した結果、「産官学+ボランティア」のさまざまな場面で充実した1年を過ごすことができました。関係者のみなさまに深く御礼申し上げます。

2025年もやるべきことを淡々と。1つ1つの案件に心血を注いでいきます。

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